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ニッコロ・マキアヴェッリ『君主論』

君主論 (講談社学術文庫)(2004/12/11)マキアヴェリ商品詳細を見る言わずもがな、マキャヴェリの君主論。様々なリーダーが乱立した16世紀イタリアにおいて、新たに君主となった者がどのようにしたらその権力を維持しうるかを書いたもの。平時におけるリーダーシップというよりは、戦時においてのものを念頭に書かれていると言える。焦点は法維持暴力よりも法措定暴力に当たっている。いわゆるマキャベリズムもその点から評価され...

飯島勲『小泉官邸秘録』

小泉官邸秘録(2006/12)飯島 勲商品詳細を見る総理大臣が「株式会社日本」のCEOにあたるなら、COOは首席総理秘書官だろう。官房長官という役職もあるが、あれはせいぜい広報室長くらいの仕事しかしない。首相のリーダーシップが云々と言われる昨今だが、実はそのビジョンを受けて実務的に折衝を行うこの秘書官というポジションは、かなりの重みを持つ。幾多の批判を受けつつ、今ではすっかりバックラッシュに見舞われている小泉政権...

山内昌之『イスラームとアメリカ』

イスラームとアメリカ (中公文庫)(1998/04)山内 昌之商品詳細を見るイスラムについて書かれた論文を集めたもの。日本にいると現代イスラム政治の展開など全然見えないので、とても貴重な本である。日米欧では「イスラム原理主義」としてひとくくりにされる様々な立場の区別は基本。テロ活動を含め活動の手段を選ばない「ムタタッリフーン」。イスラムの原理へと穏健的な宗教政治活動で回帰しようとする「サラフィーユーン」「ウス...

アンドレア・センプリーニ『多文化主義とは何か』

多文化主義とは何か (文庫クセジュ)(2003/04)アンドレア センプリーニ商品詳細を見る多文化主義Multiculturalismについての解説本。フランスの著者向けに、アメリカの政治状況を解説したものだ。個人的にはちょっと期待はずれだった。基本的にポストモダン思潮のなかで書かれている。ポストモダン的な社会思想(ボードリヤールとか)やカルチュラル・スタディーズ(ホールとか)が好きな人にはいいだろう。基本線は、多文化主義の...

ベネディクト・アンダーソン『想像の共同体』

想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (ネットワークの社会科学シリーズ)(1997/05)ベネディクト アンダーソン商品詳細を見るナショナリズムの起源についての有名な本。まずもって教えられたのは、ナショナリズムが最初に勃興したのが南北アメリカであること。これは本書のポイントの一つ。ナショナリズムが西欧のものだとする西欧中心主義を何度も批判する。また、民衆の間にわき起こってくるナショナリズムに対して、統治機構...

ソロモン・ヒューズ『対テロ戦争株式会社』

対テロ戦争株式会社―「不安の政治」から営利をむさぼる企業(2008/10/22)ソロモン ヒューズ商品詳細を見る民間軍事会社(Private Military Company)についてのレポート。PMCはかなりダークな部分が多く、知られていることはわずかだ。その点ではこの本がもたらす情報はかなり貴重なものだろう。特に、PMCの由来については役立つ。それは、イギリスではサッチャー政権の「小さい政府」政策の下で、刑務所などの運営に当たった民間会社...

マイケル・リンド『アメリカの内戦』

アメリカの内戦(2004/06)マイケル リンド商品詳細を見るこの手の本はいま読むとだいぶ古く感じる。ブッシュ前大統領の政治傾向を、彼が生まれ育ったテキサスの特質から描く。原題は"Made in Texas"「テキサス育ち」。テキサス州はもともとメキシコ領。それが1836年に独立し、テキサス共和国となる。これがついで1845年にアメリカに併合され、テキサス州となった。そのため、独立気質が強いとされる。テキサスにはもちろんヒュース...

ジョージ・ケナン『アメリカ外交50年』

アメリカ外交50年 (岩波現代文庫)(2000/10)ジョージ・F. ケナン商品詳細を見る素晴らしい本。冷静な状況分析に基づく、透徹した視点。およそ50年前の出来事について書かれた本でありながら、いまでも現実的。本書は米西戦争から二つの世界大戦、そしてベトナム戦争までのアメリカ外交について語る。基本的には批判的な調子。アメリカ外交のなかに、いかに状況離れした考えが入っているかを分析していく。それは法律家的・道徳家的...
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