Entries

伊藤直也、田中慎司『[Web開発者のための]大規模サービス技術入門』

はてなのインターンシップの講義資料。大規模なWebサービスをいかにして運営するかを解説している。大規模とは、月間アクセス数が数十億、物理サーバーが500台以上。グーグルやフェイスブックの超大規模サイトとは異なる。インターンシップの講義録だからか、基礎レベルからきちんと解説しているし、実践的で面白い。2010年の本なので、この分野ではすでにやや古い本かもしれない。例えば利用しているクラウドサービスはAWSのCDNで...

宿輪純一『決済インフラ入門』

決済インフラ入門銀行と証券を主とする決済のインフラについて、各国の状況をまとめた本。日本のみならずアメリカ、ヨーロッパ、アジアの事情まで経緯を含めて簡潔に記されている。決済システムに関わる人の基本文献となるだろう。とても簡潔に書いてあるので、決済に関わる基本的な考えや用語については適宜補っていく必要はある。銀行と証券の決済の仕組みについて一通り記す他、ブロックチェーンをはじめとする「新しい通貨」や...

中島真志『SWIFTのすべて』

SWIFTのすべて金融機関(銀行や証券会社など)のITインフラで有名なSWIFTについて、歴史や構造、今後の展開を含めて網羅的に記した本。SWIFTに関する本としてはほとんどこれ一冊と言っていい。SWIFTに関わることはひとまず触れるように書かれているので、それぞれの読者の関心からすると記述が薄いような印象も受けるだろう。銀行のITインフラへの関心からは、証券取引に関する記述や一般事業会社への展開の話は関心が薄い。肝心な...

水田哲郎『誰も教えてくれなかった システム企画・提案実践マニュアル』

誰も教えてくれなかった システム企画・提案実践マニュアルITシステムの企画について。ベンダーの立場で書かれた本。顧客からニーズを聞き出し、システム企画を作り、提案・プレゼンテーションするまで。5つのステップ、つまり1)ユーザーニーズの把握、2)解決策の立案、3)実行計画の立案、4)提案の準備、5)提案の実施とフォローというステップで書かれている。ステップの各内容でも項目やチェックリストがまとめられている。やや...

吉沢正文、落合和雄、庄司敏浩『PMP試験合格虎の巻 第5版対応版』

PMP試験合格虎の巻 第5版対応版 (PMP試験対策)良い本だと思う。PMBOKの各領域に対して、解説と章末問題が載っている。解説はポイントを押さえた簡潔なもの。先に章末問題をやって、その後、その解説を含めて読む形で解説の方を読むと分かりやすい。最後には435問の演習問題も付いている。これらをやりながら、間違えたり疑問に思ったところはPMBOKの本文を読んでいくようにすると学習しやすい。PMBOKそのものは読んでも分かりにく...

プロジェクトマネジメント協会『プロジェクトマネジメント プリンシプル』

プロジェクトマネジメント プリンシプル - 変革の時代を生き抜くための人と組織の挑戦アメリカのプロジェクトマネジメント協会によるプロジェクトマネジメント総論。1980年代の執筆なので内容はやや古さ、というよりも、プロジェクトマネジメントが興隆期にあった時の熱のようなものを感じる。PMBOKにあるような系統立った記述ではない。いくつかのトピックを扱ったものとなっている。プロマネの責務としては、プロジェクトマネジ...

野村総合研究所ICTメディア産業コンサルティング部『ITナビゲーター2015年版』

ITナビゲーター2015年版(2014/12/05)野村総合研究所ICTメディア産業コンサルティング部商品詳細を見る今後5年間に渡るICT市場を展望したもの。姉妹編の『ITロードマップ』に比べると、こちらは完成度が物足りない。ITと銘打っているが、扱われている市場はITと言って(少なくとも)私が思い浮かべるよりも、放送や通信、メディア業界の話が多い。スマートフォンの普及と4K/8Kの次世代TVの話を中心として、モバイルデバイスの変化...

野村総合研究所基盤ソリューション企画部『ITロードマップ2015年版』

ITロードマップ2015年版: 情報通信技術は5年後こう変わる!(2014/12/19)野村総合研究所基盤ソリューション企画部商品詳細を見る現状のITの技術面トレンドと、予想される今後5年間の展開を追った本。手堅くまとまっており、とても参考になる。技術面や新しいサービスの概要から、それを提供しているアメリカや日本の企業、先進的な試みまで紹介されている。知らないことも多く、このくらいのことはリアルタイムで把握しておくべきな...

能登原伸二『プロジェクトマネジメント現場マニュアル[改訂版]』

プロジェクトマネジメント現場マニュアル[改訂版](2014/09/20)能登原 伸二商品詳細を見るマニュアルとはちょっと言えないか。現場で困った時に参考にして引けるようなマニュアルではない。小説仕立てでプロジェクトの各場面を取り上げて、プロジェクト管理の重要性を説く本。記述レベルとしてはPMの初歩にあたるか。現場が混乱しないために、どうして管理が必要なのかを説いている。マニュアルと言うにはサンプルも少ないし、体系...

細川義洋『なぜ、システム開発は必ずモメるのか?』

なぜ、システム開発は必ずモメるのか? 49のトラブルから学ぶプロジェクト管理術(2013/09/27)細川 義洋商品詳細を見る良書。ITプロジェクトでトラブルとなる場面と、それを防ぐために何に注意して何をしなければならないかについて。それを49のトピックに分けて、トピックごとに小説仕立てで書いている。とても読みやすい。トピックごとに4ページほどで書かれている。やや話題がばらばらになっている印象も受ける。この本がユニー...