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野口祐子『デジタル時代の著作権』

著作権という制度が、デジタル技術の進化によってどのような影響を受けているか。著作権法が抱えている根本的な問題は、100年以上前に決められた法律の枠組みでありながら、ベルヌ条約などの国際条約により変更せず維持するよう求められていることだ(p.16)。特にベルヌ条約の第27条第3項には、条約の骨子の改正は、加盟国164か国の全員一致でなければ変えられないという規定がある(p.89)。そもそも馬車の時代に作られた法律の枠組...

梅屋真一郎『マイナンバー制度で企業実務はこう変わる』

マイナンバー制度で企業実務はこう変わる(2014/09/25)梅屋 真一郎商品詳細を見る2014年9月刊。マイナンバー制度の導入によって民間企業に及ぶ影響について。新規性のある情報は無かった。内容のまとまりや対応のフローなどが載っている点からして、同著者の『人事・総務のためのマイナンバー制度』を読んだ方がよい。後者の本があることからすると、本書はあまり意味をなさない。...

梅屋真一郎『人事・総務のためのマイナンバー制度』

人事・総務のためのマイナンバー制度 (労政時報選書)(2014/12/17)梅屋 真一郎商品詳細を見るマイナンバーの情報には多く接してきたが、ようやく具体化してきた感じ。この本は2014年10月末の情報を基にしている。民間企業側の一員として制度設計にかかわっている人の書いた本。民間企業の対応として求められるものについて信頼が置ける記述になっている。民間企業といっても、記述の主な対象は金融機関以外の個人番号関係事務実施者...

高下淳子『今までで一番やさしい 法人税申告書のしくみとポイントがわかる本』

今までで一番やさしい 法人税申告書のしくみとポイントがわかる本(2010/01/23)高下 淳子商品詳細を見る法人税申告書の具体的な仕組みやその書き方について解説した本。特に法人税申告書の別表のうち、税務上のP/Lとなる別表四と、B/Sとなる別表五の関連について多くの紙面が割かれている。法人税等の対象となる所得は、会計の経理上において計算されて株主総会の承認を受けた決算数字から、様々な調整を行って確定する。本書では決...

榎並利博『マイナンバー制度と企業の実務対応』

マイナンバー制度と企業の実務対応(2014/06/09)榎並 利博商品詳細を見るタイトルから想像して、マイナンバー制度導入に伴って民間企業が実務対応しなければならないことが詳説されているのかと思うと、期待外れになる。実務対応の要件は確かに書かれているが、それは序章の9つのチェックポイントと、第二章に書かれているのみ。第二章も特定個人情報保護評価についての分量が多い。それ以外は一般的な仕組みの解説、条文解説、今...

須田邦裕『世界一わかりやすい法人税の本』

世界一わかりやすい法人税の本(2012/06/14)須田 邦裕商品詳細を見る法人税について基本的な事項を解説したもので、タイトル通りとても分かりやすい。初めて税務事務を扱うことになった人の話として、対話形式を中心に書かれている。法人税の仕組みが持っている背景思想(法人擬制説や税負担の公平性など)を交えつつ、なぜこのような仕組みになっているのかが書かれている。例えば、制度会計上の利益と費用の考えと、税務上の益金...

岡村久道『よくわかる共通番号法入門』

よくわかる共通番号法入門 ―社会保障・税番号のしくみ(2013/07/02)岡村 久道商品詳細を見る共通番号法、正式には「行政手続きにおける特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律」について解説したもの。仕組みについての概要は冒頭の15ページくらいで、残りは法律のほぼ逐条解説となっている。おそらく法務家のための本だと思われる。それ以外の人にはよく分かるとはとても言えない。題名にしたがって、よく分かる入...

市民が主役の地域情報化推進協議会 番号制度研究会編『マイナンバーがやってくる 改訂版』

マイナンバーがやってくる 改訂版(2013/07/18)榎並 利博、小島 謙二 他商品詳細を見る2016年1月より導入される、社会保障・税番号制度(通称、マイナンバー制度)について解説したもの。ソフトな題名だが中身はよくまとまっていて、信頼の置ける記述となっている。マイナンバー制度については賛否が多く、中には結論ありきで偏向した記述も多くみられる。本書はそのような偏りもなく、制度がどのような仕組みであって、どんな対応...

袖山喜久造『「帳簿書類のデータ保存・スキャナ保存」完全ガイド』

「帳簿書類のデータ保存・スキャナ保存」完全ガイド(2013/10)袖山 喜久造、日本文書情報マネジメント協会 他商品詳細を見る電子帳簿保存法に係る国税関係帳簿書類の保存の実務について記した本で、これはとてもよい。電子帳簿保存法によって要請される法定要件について知りたければ、これ一冊で足りる。具体例やQ&Aを含めて分かりやすく記されている。参考資料として関連法令も収録されている。最初に電子計算機処理システムを一貫...

法制執務用語研究会『条文の読み方』

条文の読み方(2012/03/10)法制執務用語研究会商品詳細を見る法律や政令、規則などの法令において使われる独特な言い回しなどについて解説したもの。通常こうした本は、弁護士を始めとする法律を解釈する人が書くことが多い。本書の執筆陣は衆議院法制局と衆議院憲法審査会事務局のメンバーからなっている。つまり立法、法制執務の立場から書かれている点でとてもユニークだ。実際の法律の作り手から、云々の法律の文言はこういう使...
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