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新田次郎『アラスカ物語』

フランク安田として知られる安田恭輔(1868-1958)の生涯に取材した小説。とても臨場感あふれ、良く書かれている。イヌイットたちの考え方、文化が感じれ、またアラスカの厳しい自然もよく描かれている。フランク安田は石巻の医師の名家に生まれたが、三菱汽船の社員を経て渡米、船乗りとなる。アメリカ沿岸警備隊ベアー号にキャビンボーイとして乗船。ベアー号は海氷に閉ざされ身動きが取れなくなる。安田は有色人種への差別もあっ...

アイン・ランド『肩をすくめるアトラス 第三部』

ようやく読了。やっとジョン・ゴールトが登場。そこまでの社会崩壊の過程ではジョン・ゴールトが誰なのかみんな知らないような設定だったのに、いきなり誰もが知る存在として扱われる無理筋を感じる。桃源郷アトランティスに逃げる知識人、資本家たち。世界の後始末をつけてから合流するハンク・リアーデンとダグニー・タッガート。ダグニーはジョン・ゴールトに対しても極めて従順に恋慕の情を寄せる。長大なション・ゴールトの素...

アイン・ランド『肩をすくめるアトラス 第二部』

引き続き読んでいるが、正直飽きてきた。社会的な平等の名のもとに、鉄鋼業を中心に行われる生産調整。他産業を含んで全体的な国家統制がかけられていく。それに対してやる気を失い突然失踪する実業家たち。失踪しない者、実業家でなくとも、努力や利益が認められない社会となり、誰ものやる気を奪っていく。主人公ダグニーもついに副社長を辞するが、会社が起こした大事故を機に復帰する。国家管理のもと全産業が衰退していく様子...

アイン・ランド『肩をすくめるアトラス 第一部』

とても久しぶりに小説を読む。アイン・ランドの有名な長大小説。小説といっても本書はアメリカの上流層に大きな影響を与えた思想書のようなもの。タッガート大陸横断鉄道という会社の業務取締役副社長であるダグニー・タッガートを主人公としている。ダグニーが鉄道ビジネスを進める上での様々な困難を、各人のビジネスに対する思いとともに展開する。アメリカのビジネス層に対する影響としては、因習に囚われず自分の信念を信じて...

ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード(下)』

ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)(2006/03/10)ダン・ブラウン商品詳細を見る終了。終わりがよく分からない。ここまで様々な謎解きを続けてきたわりには、どうにも明らかにならずに終わってしまった。...

ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード(中)』

ダ・ヴィンチ・コード(中) (角川文庫)(2006/03/10)ダン・ブラウン商品詳細を見る引き続き。内容はまあまあ面白い。マグダラのマリアの系譜をローマ・カトリック教会が必死で隠蔽してきた、という筋はあまりに陰謀史観的。ただの作り話ならいいが、事実だと主張するには話が浅い。...

ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード(上)』

ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)(2006/03/10)ダン・ブラウン商品詳細を見る超有名なミステリー小説。ルーブル美術館で館長が殺害された事件をめぐり、宗教象徴学者と暗号解読班員が謎を解いていく。テンポがよいし、場面がさっと切り替わるので読んでいてリズムが心地よい。小説を読むのは相当久しぶり(2年ぶりくらい)だが、西方キリスト教の神秘主義とパリ案内を兼ねて読んでいる。そんなに記述は事実でもないようだが。...

レオポルト・インフェルト『ガロアの生涯』

ガロアの生涯―神々の愛でし人(2008/08)レオポルト インフェルト商品詳細を見るあまりにも有名な本。19世紀初頭、フランス革命の時代を生きた数学者、ガロアについて。10代のときその後の数学史を変える、ガロア理論を生み出す。熱心な共和主義者で、20歳で決闘で死んだ。あまりにも破天荒で、ドラスティックな生涯。本書はその生涯を、想像力豊かに小説の形で描き出した。様々な文献に基づきつつ不足は創作で補う。小説風の...

Appendix

プロフィール

坂間 毅 (Sakama Tsuyoshi)

Author:坂間 毅 (Sakama Tsuyoshi)
数学の哲学を専攻して研究者を目指し、20代のほとんどを大学院で長々と過ごす。
しかし博士号は取らずPh.D. Candidateで進路変更。
哲学と特に関係なくIT業界に住んでいる。

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