Entries

アニータ・エルバース『ブロックバスター戦略』

商品ラインに均等にリソース分配し、利益を増やそうとして コスト削減に努めるよりも、ブロックバスターを狙って大きくつぎ込み、その他大勢につぎ込む費用を大幅に少なくすることが、ショービジネスの世界で常に成功を収める確実な方法なのである(p.5f)ハーバードビジネススクールのメディア産業の経営戦略・マーケティング担当の教授による本。日本語版ではサンリオの取締役を務める人物が各章のまとめやコラムを書いている。ハ...

アッシュ・マウリャ『Running Lean』

スタートアップの運営方法について書かれた一冊。製品のアイデア・プランの作成から、顧客インタビューによる課題の検証、ソリューションの検証、ローンチ、製品が市場にフィットしたの計測。かなり具体的であり、チェックポイントなども満載。特に、ビジネスプランにおいて確かめるべきポイントをひと目で書くリーンキャンバスはとても使える。このリーンキャンパスを基に、製品、顧客、市場のそれぞれの面でどんなリスクがあるの...

マーク・ジョンソン『ホワイトスペース戦略』

いまひとつ。企業がいま利益を得ている事業領域であるコアスペースから、どのように新規事業領域であるホワイトスペースに踏み出していくか。そのためにはビジネスモデルの変革が必要だ。ビジネスモデルという言葉は使い古された感もある。本書ではビジネスモデルがどのような要素からなるのかを定義。そしてホワイトスペースに乗り出すために、どの要素をどう変えればいいのかを書いている。ちなみにこのホワイトスペースはその企...

サリム・イスマイル、マイケル・マローン『シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法』

「シンギュラリティ」の文字を見てひるんでしまったが、特にシンギュラリティの話は本書には無い。本書は、飛躍型企業と訳されている、指数関数的に成長する組織Exponential Organizationの特徴を明らかにしようとしたもの。飛躍型企業とは「加速度的に進化する技術に基づく新しい組織運営の方法を駆使し、競合他社と比べて非常に大きい(少なくとも10倍以上の)価値や影響を生み出せる企業」(p.18)と定義されている。従来にはなか...

ジャック・ウェルチ、ジョン・バーン『ジャック・ウェルチ わが経営 <下>』

下巻では投資会社やハネウェルを巡る買収の困難さと挫折、政府機関との関わり、グローバル化やインターネットの普及に伴うビジネスモデルの変革、シックスシグマ、そして次の会長選びについて。製造業をメインにしていたGEは金融に乗り出すが、多くの困難を伴う。特に、1986年に買収した投資会社キダー・ピーボディのケースは、本人も自分の慢心による失敗例として書いている。この投資会社の経営は、ボーナスに対する態度や会社へ...

アニス・ウッザマン『スターアップ・バイブル』

シリコンバレーのベンチャーキャピタルが教える、スタートアップのやり方。必要なポイント、嵌りそうなポイントが簡潔にまとまっている。とても実務的であるし、投資側・エグジット側の視点も書かれているので、非常に参考になる一冊。バイブルと謳っているのはあながち間違いではない。内容はスタートアップの基本的な進め方から、チーム組成、プロダクト作成のポイント、特許の重要性、それぞれのステージに応じたマーケティング...

ジャック・ウェルチ、ジョン・バーン『ジャック・ウェルチ わが経営 <上>』

1981年から2001年までGEの会長を務めた人物の自伝。自らが会長時代に行った経営のポイントと、その背景になった考えを述べようとしている。こういう本は読む人によってそれぞれ得るものが違うのだろう。同じような問題にぶつかっている人はヒントを得るのだろうし、そうでない人は経営層という特殊な領域の話となる。業績という事実を直視し、その領域で一位か二位になれない事業については再建・売却・閉鎖(Fix, Sell, Close)のい...

エリック・リース『リーンスタートアップ』

つまりリーン・スタートアップとは、サイクルタイムの短縮と顧客に対する洞察、大いなるビジョン、大望とさまざまなポイントに等しく気を配りながら、「検証による学び」を通じて画期的な新製品を開発する方法なのである。(p.31)リーン・スタートアップについてのバイブルで、実に素晴らしい本だ。現場の知識が盛り込まれている。経営の実践から培われた事柄が、事例を豊富に交えながら書いてある。それでいてとても読みやすい。い...

後正武『意思決定のための「分析の技術」』

意思決定のための「分析の技術」―最大の経営成果をあげる問題発見・解決の思考法 (戦略ブレーンBOOKS)とても良い本。複雑、曖昧、不確定な物事をどういった切り口や手法で分析するか。そしてそこからいかにして意思決定のための情報、経営への示唆management implicationにあふれた情報を取り出すか。これらがコンサルティングの現場での実例を豊富に交えながら論じられる。内容はざっくりと全体を押さえることの重要性や、MECEの...

星野達也『オープン・イノベーションの教科書』

オープン・イノベーションの教科書---社外の技術でビジネスをつくる実践ステップ製造業におけるオープン・イノベーションの実例と進め方を書いた良書。日本の製造業が今後生き残っていくためには、やはりその技術を磨くしかない。技術を磨くには、自社内に拘っている必要はない。他社といかに連携して新たしい技術を生み出していくかが、生死を分けることになる。現在では、社外のリソースをいかに取り込んでイノベーションを起こ...