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東洋経済新報社編『MBA100人が選んだベスト経営書』

2001年刊で、だいぶ古い本。書棚の奥で長らく眠っていた。MBAホルダー100名がジャンルや難度を問わずに経営書を取り上げ、ランキングしている。本の内容の簡単な紹介のほか、MBAホルダーのコメント付き。ランキング以外でも、MBAの教授や学生のエッセイ、書店のビジネス本担当者のエッセイなどもある。ポーター、コトラー、ミンツバーグ、大前研一、ドラッカーなど有名な本が並ぶ。単純に経営書以外でも『ローマ人の物語』とか『坂...

クリスティーナ・ウォドキー『OKR』

目標管理の仕組みであるOKRについて。前半は小説仕立てでOKRが機能していく様を描き、後半はOKRの解説を与える。小説仕立てのものは紅茶の販売を行うスタートアップが舞台。OKRが機能して成功するような魔法のストーリーなので、さほど参考にはならない。後半を読むのが良い。OKRというと、なにか3つのものの略称に見えるが、ObjectiveとKey Result。目標とそれに対する定量的な規準という2つのものだ。仕組みは結構簡単。ポイン...

フレデリック・ラルー『ティール組織』

これはとても良い本。新しい時代の組織について書かれた一冊。580ページもあるが、理論整然としているし、具体例も多いので極めて読みやすい。著者の言う新しい組織形態は進化型evolutionary組織と呼ばれる。その組織には指示関係を表す組織図もないし、全社戦略も、全社の予算もない。現場の小さな人数からなるチームが権限を持ち、現場でおよそすべての意思決定を行う。進化型組織の人々は利益を追わないし、自分らしく生き生き...

林明文、古川拓馬、佐藤文『経営力を鍛える人事のデータ分析30』

タイトルにはデータ分析とあるが、統計学や機械学習を人事領域のデータに適用したものではない。会社経営にあたって考えなければならない人事の論点、KPIを集めたもの。著者は経営層に対する人事コンサルを行っているファームの人たち。オープンデータ、クローズデータを集めて分析したものではなく、データ分析の本ではない。30の論点それぞれにグラフが何か載っているが、時には政府統計からのグラフだが、時には単なるサンプル...

アニータ・エルバース『ブロックバスター戦略』

商品ラインに均等にリソース分配し、利益を増やそうとして コスト削減に努めるよりも、ブロックバスターを狙って大きくつぎ込み、その他大勢につぎ込む費用を大幅に少なくすることが、ショービジネスの世界で常に成功を収める確実な方法なのである(p.5f)ハーバードビジネススクールのメディア産業の経営戦略・マーケティング担当の教授による本。日本語版ではサンリオの取締役を務める人物が各章のまとめやコラムを書いている。ハ...

アッシュ・マウリャ『Running Lean』

スタートアップの運営方法について書かれた一冊。製品のアイデア・プランの作成から、顧客インタビューによる課題の検証、ソリューションの検証、ローンチ、製品が市場にフィットしたの計測。かなり具体的であり、チェックポイントなども満載。特に、ビジネスプランにおいて確かめるべきポイントをひと目で書くリーンキャンバスはとても使える。このリーンキャンパスを基に、製品、顧客、市場のそれぞれの面でどんなリスクがあるの...

マーク・ジョンソン『ホワイトスペース戦略』

いまひとつ。企業がいま利益を得ている事業領域であるコアスペースから、どのように新規事業領域であるホワイトスペースに踏み出していくか。そのためにはビジネスモデルの変革が必要だ。ビジネスモデルという言葉は使い古された感もある。本書ではビジネスモデルがどのような要素からなるのかを定義。そしてホワイトスペースに乗り出すために、どの要素をどう変えればいいのかを書いている。ちなみにこのホワイトスペースはその企...

サリム・イスマイル、マイケル・マローン『シンギュラリティ大学が教える飛躍する方法』

「シンギュラリティ」の文字を見てひるんでしまったが、特にシンギュラリティの話は本書には無い。本書は、飛躍型企業と訳されている、指数関数的に成長する組織Exponential Organizationの特徴を明らかにしようとしたもの。飛躍型企業とは「加速度的に進化する技術に基づく新しい組織運営の方法を駆使し、競合他社と比べて非常に大きい(少なくとも10倍以上の)価値や影響を生み出せる企業」(p.18)と定義されている。従来にはなか...

ジャック・ウェルチ、ジョン・バーン『ジャック・ウェルチ わが経営 <下>』

下巻では投資会社やハネウェルを巡る買収の困難さと挫折、政府機関との関わり、グローバル化やインターネットの普及に伴うビジネスモデルの変革、シックスシグマ、そして次の会長選びについて。製造業をメインにしていたGEは金融に乗り出すが、多くの困難を伴う。特に、1986年に買収した投資会社キダー・ピーボディのケースは、本人も自分の慢心による失敗例として書いている。この投資会社の経営は、ボーナスに対する態度や会社へ...

アニス・ウッザマン『スターアップ・バイブル』

シリコンバレーのベンチャーキャピタルが教える、スタートアップのやり方。必要なポイント、嵌りそうなポイントが簡潔にまとまっている。とても実務的であるし、投資側・エグジット側の視点も書かれているので、非常に参考になる一冊。バイブルと謳っているのはあながち間違いではない。内容はスタートアップの基本的な進め方から、チーム組成、プロダクト作成のポイント、特許の重要性、それぞれのステージに応じたマーケティング...

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プロフィール

坂間 毅 (Sakama Tsuyoshi)

Author:坂間 毅 (Sakama Tsuyoshi)
数学の哲学を専攻して研究者を目指し、20代のほとんどを大学院で長々と過ごす。
しかし博士号は取らずPh.D. Candidateで進路変更。
哲学と特に関係なくIT業界に住んでいる。

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