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スティーヴン・トゥールミン、アラン・ジャニク『ウィトゲンシュタインのウィーン』

ウィトゲンシュタインのウィーン (平凡社ライブラリー)(2001/03)スティーヴン トゥールミンアラン・S. ジャニク商品詳細を見る世紀末ウィーンの文化背景を描いた名著。文学、音楽、思想、建築、絵画、物理学に渡る知見が縦横無尽に展開される。よく知った分野だと紋切り型の紹介に思われたりするところもあるが、よくぞここまで書いたものだ。いまとなっては古さも目立つ議論だが、ウィトゲンシュタインを英米哲学から切り離しすこ...

ピーター・ドラッカー『ネクスト・ソサエティ』

ネクスト・ソサエティ ― 歴史が見たことのない未来がはじまる(2002/05/24)P・F・ドラッカー商品詳細を見る恥ずかしながら、ドラッカー先生の本は初めて。噂に違わぬ、素晴らしい本だった。文章が一文一文短く、凄いスピード感だ。歴史をきちんと踏まえる視点、各国を比較する相対的な視点。そして企業改革の現場で培った経験。タイトル通り、これからの社会の方向を考えるヒントが詰まった一冊だった。日本についても言及が多い。...

イアン・ハッキング『記憶を書きかえる』

記憶を書きかえる―多重人格と心のメカニズム(1998/04)イアン ハッキング商品詳細を見る濃密な読書だった。最後の方になって著者の主張が分かった。そこまでは苦しい読書だった。amazonに読書記掲載。----------------------------------------------これは記憶についての哲学の本だ。何よりも、著者ハッキングはカナダの有名な科学哲学者である。確かに本書は、精神分析がいかに受け入れられてきたか、受け入れられているかについ...

『科学哲学』40-2

読まないまま放って置かれていたもの。岡本先生の領域理論話とか。新たな数学的構造が考え出される道が二つあり、既存の数学的構造の拡張と、言語に対する意味論の構築。この観点は面白い。自分にもこの辺りを読む時間と能力があればいいんだがな。他にも興味を引かれる論文があった。やはり『科学哲学』は入手しておこうと思った。論文自体はweb公開されるようになるみたいだが、本がよい。...

三浦展『下流社会』

下流社会 新たな階層集団の出現(2005/09/20)三浦 展商品詳細を見る毀誉褒貶の激しい本だな。はやり本はそんなもんだろう。統計的には根拠が薄いって著者本人が言ってるのだから、そこは割り引いて読まないと。amazonに読書記掲載。--------------------------------------------本書に対して、学問的な根拠に乏しいから価値が無いとするのはまずい読み方だ。そもそもそういう本ではないし、それでは何も学んでいない。真実は誰かが...

中島洋『価値の創造へ アクセンチュア』

価値の創造へ アクセンチュア―7万5000人のビジネスエンジン(2002/10)中島 洋商品詳細を見る2002年刊だからもう古い本ではあるけども。こういう企業本はどうしても企業の宣伝になってしまうのは仕方ない。割り引いて読むこと。ITシステム構築に力を入れていた時期から、戦略コンサルへの展開の歴史があり、興味深く読む。「いつかはうちも戦略系をやりたい」という、現在は代表になった人の発言など。アクセンチュアから転職...