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『科学哲学』41-2

アクラシアについての特集。同じテーマについて複数の人が論文を書けば、自ずから力量の差は知られるもの。価値評価と動機の分離、欲求の充足と除去の区別について論じた塩野さんの論文と、アクラシアにおける高階の判断について論じた柏端さんの論文が秀逸。この二人はさすがだ。書評の善し悪しに差が激しいのは、サーベイを経ていない以上仕方がないことなのだろう。...

納富信留『ソフィストとは誰か?』

ソフィストとは誰か?(2006/09)納富 信留商品詳細を見るプラトン、アリストテレスによって哲学が成立するとともに、忘却の闇に沈んでいったソフィストと呼ばれる人たちについて。知識の間隙を埋める、貴重な研究だ。哲学という営みの独立した成立に抵抗し、哲学者/ソフィストという区別そのものを批判する営みとしてソフィストを捉える。とてもスリリング。ソフィストの哲学批判は決して止んだわけではない。むしろ、哲学が意義を...

ロドリク・ブレースウェート『モスクワ攻防1941』

モスクワ攻防1941―戦時下の都市と住民(2008/08)ロドリク ブレースウェート商品詳細を見る独ソ戦さなかの1941年。首都モスクワを巡る攻防を描く。膨大な資料とインタビューで描き出される、戦時中の人々。スターリンを始めとする軍首脳部、ボリショイ劇場等の芸術家、そして市民。モスクワがパニックに陥る1941年10月の筆致は鮮やか。細かい話が続き、550ページも読むにはちょっと退屈でもあるが。...

古市貞一編『分子・細胞・シナプスからみる脳』

シリーズ脳科学5 分子・細胞・シナプスからみる脳 (シリーズ脳科学 5) (シリーズ脳科学)(2008/05/22)古市 貞一商品詳細を見るニューロンとグリア細胞の構造、およびそれら神経細胞間のやりとりのメカニズムについて。専門への入門書の位置づけで、部外者には難しい。しかしニューロンのK+チャネルの仕組みとか、長期増強の化学的メカニズムとかとても面白い。amazonに読書記掲載。-----------------------------------------------...
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