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デイヴィッド・ルエール『偶然とカオス』

偶然とカオス(1993/03)D. ルエール商品詳細を見る著者は流体、特に乱流turbulenceの研究者。初期条件の微細な違いでその姿を大きく変える乱流の研究は、非線形力学を始めカオス研究の源となった。その著者が偶然性やカオスを巡って書いたエッセイ。さすがに専門の物理に関するところは面白い。個人的に気に入ったのは、粒子が量子力学的に取りうる状態の数からエントロピーを説明するところ(p.136f)。妙に合点がいった。確かにボル...

門倉貴史『人にいえない仕事はなぜ儲かるのか?』

人にいえない仕事はなぜ儲かるのか? 角川oneテーマ21(2005/11/10)門倉 貴史商品詳細を見るタイトルの答えを言えば、それはまさに人にいえない仕事だから。人にいえない、つまり税務署にも申告できない。かくして所得税は取られない。年収1800万以上の最高税率なら住民税と合わせて50%が控除される。したがって人にいえない仕事なら、人にいえる仕事の倍は自分のものとなる。BRICs諸国の経済分析を専門とするエコノミストでありな...

ビル・ゲイツ『思考スピードの経営』

思考スピードの経営―デジタル経営教本(1999/04)ビル ゲイツ商品詳細を見るさすがだ。インターネットを始めとするIT技術の進展が、ビジネスや社会の様々な側面にどんな影響をもたらしていくか。そしてそれらの技術や趨勢を利用しながら、どうビジネスを行うか。特にITを組織内での情報をやりとりするものとして、会社における神経系になぞえらえる(digital nervous system)。各章の終わりにはその章での議論のポイントと並んで、そ...

伊東光晴『ケインズ』

ケインズ―“新しい経済学”の誕生 (岩波新書)(1962/04)伊東 光晴商品詳細を見る新書にしてはやや踏み込んでいるところもあって、多少難しい。しかしバランスを取ってよく書けている本だろう。初期のケインズを描いて、彼を根本的に動かす思想的背景、思想的動機を始めに描いているのがいい。資本家、企業家、労働者という三つの階級を置き、非活動階級(資本家)/活動階級(企業家・労働者)という対立軸を設定したのが、ケインズに...

杉山直『宇宙 その始まりから終わりへ』

宇宙 その始まりから終わりへ (朝日選書)(2003/06)杉山 直商品詳細を見るこれは非常によい本だ。かなりおすすめ。現代物理学の宇宙論について、きわめて平易に語られている。現在正しいだろうと考えられている事項をただ述べるのではなく、それが意外だが受け入れられた背景などを語る。それによって、引き込まれるように読んでしまう。この類の現代宇宙論を何冊か読み慣れたせいもあるが、非常に分かりやすかった。黒体放射とプラ...

エドワード・ヨードン『デスマーチ』

デスマーチ 第2版 ソフトウエア開発プロジェクトはなぜ混乱するのか(2006/05/03)エドワード・ヨードン商品詳細を見る名著。困難なプロジェクトをどうコントロールするか。しかし自分に響くところがない。どうにもまだ他人事のように読んでいる。とても面白い本ではあるのだが。...

芦部信喜『憲法』

憲法(1993/02)芦部 信喜商品詳細を見る日本国憲法を概説したもの。適宜、他国の憲法や大日本帝国憲法にも触れる。憲法に記載された様々な権利に関して、それを巡って争われた裁判を参照しつつ、様々な解釈を紹介していく。学説の押しつけにならず、「~という説が有力である」という形で書かれる。著者の意見も披瀝されるが、基本的に中立を目している。この分野には疎いので基本的な事項から学ぶことが多かった。例えば日本国憲法...

永沢光雄『AV女優(2)』

AV女優 (2) (文春文庫)(2002/07)永沢 光雄商品詳細を見る2巻セットで入手したので、あまり頭が動かないときに流し読みしていた。1巻目の方が面白かった。こちらはインタビューが淡泊な印象を受ける。それにしてもいろいろな人生があるものだ。...
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