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門倉貴史『「夜のオンナ」はいくら稼ぐか? 』

「夜のオンナ」はいくら稼ぐか? (角川oneテーマ21)(2006/07)門倉 貴史商品詳細を見るいやーよく調べたなぁという印象。売春産業を中心とする様々な風俗業界について、その産業規模と問題点を探ったもの。問題点への提案としては、売春の合法化を始めとして、夜間保育園など女性の深夜労働を支えるインフラの拡充、子供に人間関係を教えるアメリカの「セカンドステップ」の紹介、など。基本的にあまり公にはならない産業のため、実...

グレゴリー・ホーガン『実務で役立つWBS入門』

実務で役立つWBS入門 (プロジェクトマネジメントマガジン)(2005/03/15)Gregory T. Haugan商品詳細を見る残念ながら、あまり役には立たなそうだ。もちろん、網羅性とかWBSの種類とか、各ワーク・パッケージの特徴付けなど基本的なことは書かれている。だがどうも基本的な概念がはっきりしていない印象を受けた。例えば、ワーク・パッケージ、タスク、アクティヴィティという三つの概念の関係がはっきりしない。定義表を見ただけでは...

鈴木大拙『日本的霊性』

日本的霊性 (岩波文庫)(1972/01)鈴木 大拙商品詳細を見る有名な本。日本的霊性について。日本的霊性は著者の言葉だが、つまるところ宗教心のこと(p.16f)。日本において宗教意識がどのように生まれてきたか、仮説的歴史を語る。著者によれば、それは浄土思想と禅において現れる。ということはつまり、鎌倉時代になって初めて現れるのである。鎌倉時代において、日本的霊性の持っている最も深奥なところが発揮させられたのだ(p.78)。...

近藤哲生『はじめてのプロジェクトマネジメント』

はじめてのプロジェクトマネジメント 日経文庫(2005/05/14)近藤 哲生商品詳細を見るよい本。ポイントは小説形式で浮き彫りにされているので、とても分かりやすい。こういう問題については、小説形式のほうが分かりやすいのだなと感じた。プロジェクト再設定とかの考えは、理想的すぎると思うところもあった。初期の頃に読むにはいい本だった。...

ロバート・ライシュ『暴走する資本主義』

暴走する資本主義(2008/06/13)ロバート ライシュ商品詳細を見る著者の見解に賛成するかはともかく、よく書けた素晴らしい本だ。現在の経済的な問題を資本主義と民主主義の対立として捉える。ただ利益を追い求めるだけの企業がよく批判にさらされるが、著者に言えばそれは企業の正しい姿。現代的な資本主義、超資本主義supercapitalismの正しい姿だ。資本主義に民主主義を持ち込む考えが間違っているのだ。「資本主義を民主主義から...

アントニオ・ダマシオ『デカルトの誤り』

デカルトの誤り 情動、理性、人間の脳 (ちくま学芸文庫)(2010/07/07)アントニオ・R・ダマシオ商品詳細を見る前頭前皮質に損傷をおった患者は、意志決定に破綻をきたす。知力や言語能力は全く問題ないが、合理的・計画的な判断ができない。またそれと同時に極めて冷静であり、とても感情が薄い人間になる(p.94f)。この二つ--意志決定と感情--には関係があるのではないか。この二つは伝統的には理性と感性として分離されている。デカルト的...

鈴木大介『家のない少女たち』

家のない少女たち 10代家出少女18人の壮絶な性と生(2008/11/10)鈴木大介商品詳細を見る虐待や貧困により家庭を捨てる少女たち。売春によって生計を立てる彼女たちは「言わば現代のストリートチルドレン」(p.2)。家出少女18人へのインタビューによるルポタージュ。単に少女だけでなく、未成年売春組織の運営者や、家出少女を匿う「泊め男」へのインタビューも含まれている。また知的障害を抱える少女(の妹)を取り上げているとこ...