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マーカス・ジャキント『確かさを求めて』

確かさを求めて―数学の基礎についての哲学論考(2007/02)M. ジャキント商品詳細を見る原著でもだいぶ読んだ本。本書の参考文献も読んだことのあるものばかり。翻訳の質は高く、かなり信頼できる。集合論の評価については気になるところがいくつかある。カントル・パラドクスに対するカントルの態度を、最終的には絶対的無限クラス(AIM)はパラドクスが起こるからダメだと考えていると評価している。個人的には反復的集合観の萌芽を一...

丸山圭三郎『言葉と無意識』

言葉と無意識 (講談社現代新書)(1987/10/19)丸山 圭三郎商品詳細を見るその昔、有名だった本。いまから読むと、ああ80年代はこれでも通用したんだなぁ、とその当時の知的ファッションを懐かしく感じる。はっきり言って、いまではこの類の本は一笑に付されるだろう。本書はロゴスとパトスという二分法を追ったもの。世界を理解する、理性的図式としてのロゴス。だがそういった合理的な意識によっては捉えられない世界があることは...

バージニア・オブライエン『MBAの経営』

MBAの経営―ビジネスプロフェッショナル講座 (日経ビジネス人文庫)(2003/06)バージニア オブライエン商品詳細を見るそれなりのことは書いてある。文庫で読めるレベルとしてはいいだろう。このサイズの本にしてはポイントがしっかりまとめてあるし、事例も豊富に載っている。多少こういった本を読み慣れた身にすると、物足りないところが多いのだけれど。特徴としては、経営戦略の様々な分析技法を並べるのではなくて、人的資源につ...

西田圭介『Googleを支える技術』

Googleを支える技術 巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)(2008/03/28)西田 圭介商品詳細を見るGoogleの競争優位はどこにあるかという問いに対して、pagerankを挙げるのは初期Googleに当てはまる話。確かにリンクの重みという概念でページをランキングして、適切な検索をもたらしたのは革命的出来事だった。だが現在のGoogleの競争優位は、大規模コンピューティングにある。極めて大量のデータ、アクセスを高速...

三枝匡『V字回復の経営』

V字回復の経営―2年で会社を変えられますか (日経ビジネス人文庫)(2006/04)三枝 匡商品詳細を見るこれはいい。ターンアラウンド・マネジャーとしての著者の経験に基づく、企業小説。赤字累積で撤退寸前の事業部に乗り込んできた主人公が、内部の人たちとタスクフォースを組み、事業を改善していく物語。2年で黒字という劇的な回復だが、実話に基づくようだ。物語でありながら、ポイントでは経営学的に語られる。この手の話はもしか...

マイケル・ダメット『思想と実在』

思想と実在 (現代哲学への招待―Great Works)(2010/06)マイケル ダメット商品詳細を見る言語の意味についての考察から形而上学へと至る道、というダメットがずっとたどってきたテーマを扱う。いつもながら重厚な議論が続く。ダメットにとってこの本は「自分の好きな仕事を自由に行えると感じた最初の機会」(p.i)だそうだ。その議論はおなじみの真理条件意味論の批判と反実在論(本書では正当化主義と名前が代わっている)、フレーゲ...
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