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土屋恵一郎『能』

能―現在の芸術のために (岩波現代文庫―文芸)(2001/03)土屋 恵一郎商品詳細を見る能について書かれたエッセイ集。著者は、能の美しさを文学で語る能力がないから論理的に語ると言う(p.16)。だがそんなに論理的な文章ではなく、とても感覚的で文学的な文章だ。様々な比喩が出てくるが、その感覚を共有しない人間にはどうも分かりにくい。youtubeで能をいくつか見つつ読んだが、少しは面白さが分かった気もするが。前半は「私にとって...

近藤哲生『実用企業小説 プロジェクト・マネジメント』

実用企業小説 プロジェクト・マネジメント(2004/01/07)近藤 哲生商品詳細を見る小説形式を取ったプロマネ本。述べられているポイントは同じ著者の『はじめてのプロジェクトマネジメント』と重なる部分が多くある。こちらはもっと分量が多いので、より多くのポイントについてしっかりと述べられている。舞台は請負で新規システムを構築するというプロジェクト。問題管理票の使い方や、プロジェクトメンバーがみずから計画を立案する...

青木繁伸『統計数字を読み解くセンス』

統計数字を読み解くセンス―当確はなぜすぐにわかるのか?(DOJIN選書27)(2009/11/30)青木繁伸商品詳細を見る統計に関する様々なトピックを紹介したもの。読み物として書かれているので、系統だったものではない。自分には少し物足りない。だが統計学についてほとんど何も知らない自分には得るものはいくらでもあった。パレートの法則(80-20の法則とも言われる)が(広義の)ジップの法則、すなわち頻度は1÷(順位のα乗)に比例する...

クリシュナ・パレプ、ビクター・バーナード、ポール・ヒーリー『企業分析入門』

企業分析入門(1999/03)クリシュナ・G. パレプポール・M. ヒーリー商品詳細を見るMBAで教科書としてよく使われる一冊。証券アナリスト、財務アナリストの基本的知識を網羅している。財務諸表の読解はもとより、将来キャッシュフローと企業価値の予測、それらを用いた企業における債権構造、M&A、財務政策、IRと話は続く。全般的にCompaqの財務諸表に基づいて開設されているが、資料編としてAOL、Gap、Home Depoといった企業の分析も...

佐藤矩行ほか『マクロ進化と全生物の系統分類』

マクロ進化と全生物の系統分類 (シリーズ進化学)(2004/12)佐藤 矩行馬渡 峻輔商品詳細を見る系統分類について解説した本。リンネ以来の類縁関係に基づく分類学が、DNA解析に基づく分子系統学によってどう変わったのか。どのようにして多様な生物を分類するのか。種概念の実在性のような概念的な話はそんなに書かれているわけではなく、個別のトピックに渡った議論が多い。ただし、分類と同定という根本的区別は示唆的で、分類とは...

フランソワ・ズーラビクヴィリ『ドゥルーズ・ひとつの出来事の哲学』

ドゥルーズ・ひとつの出来事の哲学(1997/02)フランソワ ズーラビクヴィリ商品詳細を見るドゥルーズについてただ解説するのではなく、むしろドゥルーズの思考を変奏するように書かれた本。本文よりも、訳者がつけた約60ページもの前書きの方が特徴的な本かもしれない。そこでの訳者の、日本でのドゥルーズの扱われ方に対する批判はかなり共有できる。ドゥルーズの議論を日本で、このコンテクストで論じることがいかなる意味(価値判...
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