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山根節『ビジネス・アカウンティング』

ビジネス・アカウンティング―MBAの会計管理(2001/04)山根 節商品詳細を見るとてもいい本だ。企業会計についての本だが経理をやる人のための本ではない。経営の視点から会計を読み解こうとする入門書で、このアプローチはとても面白い。財務諸表の各勘定科目の意味が分かった所で、その財務諸表の推移から経営の状態が読み取れるわけではない。そのためには、その変化を引き起こしているものが何かについての認識が必要だ(p.10f)。...

芥川也寸志『音楽の基礎』

音楽の基礎 (岩波新書)(1971/08/31)芥川 也寸志商品詳細を見る日本の著名な作曲家による音楽の理論入門。これはかなり面白いし、よくまとまっている。学べることが多い。音楽学者ではなくて作曲家による執筆で、学問としての音楽よりも芸術としての音楽を何よりも念頭に置いている。例えば、次のような美しい言葉は学者にはないだろう。音楽は静寂の美に対立し、それへの対決から生まれるのであって、音楽の創造とは、静寂の美に対...

狩野恭一『免疫学の時代』

免疫学の時代―自己と外界の認識ネットワーク (中公新書)(1990/05)狩野 恭一商品詳細を見る免疫学の歴史やその概要を語ったもの。一般向きの新書レベルのものではあるが、あまり専門用語の解説などはないので少しレベルが高いかもしれない。19世紀の免疫学の成立から、液性免疫と細胞性免疫の基本的な仕組み、MHCと自己免疫、HIVなどのウィルスと免疫の抗争、臓器移植、誕生からの免疫系の成立と加齢によるその衰退、と話題が続く。...

アラン・グリーンスパン『波乱の時代 (下)』

波乱の時代(下)(2007/11/13)アラン グリーンスパン商品詳細を見る伝記的な事項が多かった上巻とは違って、下巻では世界全体を見渡した経済論議がなされる。その範囲は先進国・途上国を含むまさに世界全体に及んでいるし、歴史的経緯なども踏まえていて極めて視野が広い。そして自由主義に一貫して基づく堅実な議論となっている。世界経済の見取り図として第一級の議論だろう。下巻は単なる伝記ではない。印象的だったのは、経済に...

三好康之『情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2007年度版』

情報処理教科書 プロジェクトマネージャ 2007年度版(2007/03/16)三好 康之商品詳細を見る古い本なのでそのまま通用するわけではないが、プロジェクトマネジメントの一般的な学習としてかなり役に立つ。単なる事項を問われる午前問題より、ストーリーを提示して「ここでプロマネならどう考えるか」を問う午後問題はとても面白い。試験対策を外れて楽しく読んだ。こういう試験問題のほうが定式化されていて初心者には学びやすいもの...