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奥村宏『株主総会』

株主総会 (岩波新書)(1998/03/20)奥村 宏商品詳細を見る1997年の総会屋スキャンダル(野村證券から始まって証券、銀行、小売、自動車、等々と明るみになった総会屋との関係)を機に書かれた本。話題としては古いものとなるが、この本が提起している問題はいまでも説得力を持つ。本書は株主総会というものがどういう位置づけのものであって、日本ではそれがなぜ機能しないのかを述べている。マスコミは総会屋スキャンダルなどの事件...

網野善彦『蒙古襲来』

蒙古襲来―転換する社会 (小学館文庫)(2000/12)網野 善彦商品詳細を見るタイトルから連想されるのとは違って、蒙古襲来に限った日本史記述ではなくて、鎌倉時代の北条氏による執権政治の成立から崩壊までを描いている。この著者の初期の著作だが、それ以後まで続く視点は既に現れていて面白い。つまり、農業部門とは違う非農業部門(商業、手工業、芸能民など)の動きを取り上げたり、単に為政者に屈する被搾取民以外の人々の姿を描...

伊藤健太郎『プロジェクトはなぜ失敗するのか』

プロジェクトはなぜ失敗するのか―知っておきたいITプロジェクト成功の鍵(2003/10)伊藤 健太郎商品詳細を見るプロジェクトマネジメントの要諦が書いてある本で、読みやすいしなかなかいい内容。ポイントとして簡潔にまとまっているし、頷きながら読み進めた。それぞれのプロジェクトにおける成功とは何かを定義することの重要性(p.22,64)は、特に納得した一点だった。...

ピーター・バーンスタイン『リスク〈上〉』

リスク〈上〉―神々への反逆 (日経ビジネス人文庫)(2001/08)ピーター バーンスタイン商品詳細を見る確率やリスクという概念の歴史について、古代ギリシャから語った本。ベストセラーの有名な本だが、いまひとつ面白みに欠けた。自分の関心が薄いせいだろう。リスクや確率という概念はルネッサンス以降に成立してきたものである。リスクという観点で将来を捉えることで、単なる漠然とした不定の未来や、神により定められた既定の未来...

柴田昌治『なぜ会社は変われないのか』

なぜ会社は変われないのか―危機突破の風土改革ドラマ (日経ビジネス人文庫)(2003/11)柴田 昌治商品詳細を見るさすが。素晴らしい本だ。企業の風土、体質を改善するにはどうしたらいいのか。この難しいテーマを小説の形式によって語ったもの。通常、リーダーやマネジメントはこの風土の問題には気付きにくい。また気付いたところでリーダー層からの風土改革は結局「上からやらされている」の域を出ず、効果を産まない。こうしたリー...

小島寛之『完全独習 統計学入門』

完全独習 統計学入門(2006/09/29)小島 寛之商品詳細を見るこの本は素晴らしい。内容を削りに削り、統計学の基本的考えである検定や区間推定といったアイデアに到達するまで最短の道のりで書かれている。使うのは不等式やルートまでで、微分積分も無いし確率論の知識もほとんど必要ない。もちろんながら測度論も出てこないので、無限試行に関わるところでは説明が苦しい(p.70)し、統計量なども天下りに出てくるが、逆に数学的基礎に...

ジャック・デリダ『法の力』

法の力 (叢書・ウニベルシタス)(1999/12)ジャック デリダ商品詳細を見る法/権利は正義ではない。法/権利とは計算の作用する場であり、法/権利がいくらかでもあることは正義にかなっている。けれども正義とは、それを計算することの不可能なものである。正義は、計算不可能なものについて計算するよう要求する。そしてアポリアを含んだ経験とは正義の経験である。正義の経験とはつまり、正義にかなうものかそれとも正義にかなわ...
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