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古川隆久『昭和天皇』

昭和天皇―「理性の君主」の孤独 (中公新書)(2011/04)古川 隆久商品詳細を見る新しく公開された様々な史料を含めて、昭和天皇について考察した一冊。新書で400ページを超えるやや重厚な本だが、歴史の本であるしエピソードが多く、そこまで読んでいて飽きることはない。まず最初に書かれているのが、昭和天皇の政治思想とそれを育んだ成長の背景だ。この部分は幼少期・青年期を丹念にたどっており、ここだけでもかなり読む価値があ...

クレーグ・ラーマン『初めてのアジャイル開発』

初めてのアジャイル開発 ~スクラム、XP、UP、Evoで学ぶ反復型開発の進め方~(2004/09/09)クレーグ・ラーマン、ウルシステムズ株式会社 他商品詳細を見るアジャイル開発についての入門書。概要を知ることができる。アジャイルといえばXPを断片的にしか知らなかったが、この本はスクラム、UP、XP、Evoという4つのアジャイル開発のやり方を取り上げている。それぞれの位置づけもイテレーションの期間の長さと、ドキュメントなど「...

河瀬誠『戦略思考コンプリートブック』

戦略思考コンプリートブック(2003/07/10)河瀬 誠商品詳細を見るとても使える本。戦略の構築について、論点の整理、仮説の構築、仮説の検証と順を追って解説。それにそって様々なフレームワークを紹介していく。個々のフレームワークは知っていたが、それらを思考過程のなかにどう位置づけるかについては参考になることが多かった。練習問題もたくさんあり、楽しく思考できる。ただ残念ながら、こうした思考法は誰もが必要とするも...

ピーター・バーンスタイン『リスク〈下〉』

リスク〈下〉―神々への反逆 (日経ビジネス人文庫)(2001/08)ピーター バーンスタイン商品詳細を見る下巻では現代に近づき、確率論の歴史よりもリスクという概念を巡る歴史を扱っている。著者によれば、リスク、とりわけリスク管理という考えはアローに始まる(p.61)。想定内で管理されるリスクと、不確実性という区別は新しい時代を築いた。ケインズとナイトによるこの区別は、それまでの確率論を扱っていた人たちには思いもよらない...