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坂井栄八郎『ドイツ史10講』

ドイツ史10講 (岩波新書)(2003/02/20)坂井 栄八郎商品詳細を見るローマ時代から東西ドイツ統一までのドイツ史を、10章に分けて記述したもの。大学の講義ノートが基となっているようで、すんなりと読んでいける。時代時代の事柄だけでなく、その背景や当時の人たちの捉え方書がかれているので興味をひかれる。例えば、フランク帝国における教会の役割。フランク帝国は496年頃にクローヴィスがアタナシウス派キリスト教の洗礼を受...

横内寛文『プログラム意味論』

プログラム意味論 (情報数学講座)(1994/06)横内 寛文商品詳細を見るこの分野の入門書として名高い本だが、これはとても面白い。昔(10年くらい前)にいくつかの章を読んだが、今回は通読してみた。λ計算とその意味論を扱った本。λ計算の構文論(型なしも型付きも)から始まり、その意味論として操作的意味論と表示的意味論を導入。表示的意味論ではCPOを使って、まず型付きλ計算のモデルを提示する。λ計算を拡張したPCFで自然数...

佐藤進一『日本の歴史〈9〉南北朝の動乱』

日本の歴史〈9〉南北朝の動乱 (中公文庫)(2005/01)佐藤 進一商品詳細を見る六波羅探題の滅亡(1333)から足利義満の死(1408)までを描いた歴史書で、この時代を扱った名著として有名。確かにかなり良く書けていて読みやすい。南北朝の対立期に当たるこの時期は、南朝・北朝のみならず九州の足利直冬の勢力などもあり各勢力が多様に分散している時期。そのため、ある人が一度は北朝側についたと思えば次の時期には南朝側についていたり...

熊本県庁チームくまモン『くまモンの秘密』

くまモンの秘密 地方公務員集団が起こしたサプライズ (幻冬舎新書)(2013/03/15)熊本県庁チームくまモン商品詳細を見るいま話題のくまモンについて、そのプロモーションを実際に担った人が軽いタッチでその経過を書いたもの。マーケティングの実際の展開例の読みやすいものとしてかなり参考になるだろう。三部構成になっており、第一部は大阪でのマーケティングの様子、第二部は熊本県内での展開の様子、そして第三部は熊本県知事か...

内山登紀夫、水野薫、吉田友子編『高機能自閉症・アスペルガー症候群入門』

高機能自閉症・アスペルガー症候群入門―正しい理解と対応のために(2002/03)内山 登紀夫、 他商品詳細を見るアスペルガー症候群について。その特徴付け、診察および治療の現状、そのような子供の扱い方など。自閉症スペクトラムの考え方に立っているので、本書では高機能自閉症とアスペルガー症候群は同義に用いられている。狭義の自閉症(カナー型自閉症)からより高機能のものまでに自閉症は渡ると考えられている。自閉症スペクト...

ジョン・ホップクロフト、ジェフリー・ウルマン『オートマトン 言語理論 計算論 (2)』

オートマトン 言語理論 計算論 (2) (Information & computing (4))(1986/03)J.ホップクロフト、J.ウルマン 他商品詳細を見る下巻では文脈依存文法を導入し、Chomsky階層を解説する。また、決定性文脈自由言語を導入するとともに、決定的言語と非決定的言語で差が出る事例を紹介する。言語の一般的定式を述べた後、いよいよ計算の複雑性の理論へ。もともとP=NPをめぐる話題が読みたくて読書を始めたので、ようやく到達した気分。そ...

アレクシス・ド・トクヴィル『アンシァン・レジームと革命』

アンシァン・レジームと革命 (講談社学術文庫)(1997/01)A. de・トクヴィル商品詳細を見るわたくしは諸事実の記録をもっているので、あえて次のように言っておきたいのである。すなわち、革命政府によってとられた多くの処置は、王政の最後の二世紀に、下層民衆に対して採用された処置に先例と具体例とをもっていたと、旧制度は革命にその諸形式の多くを供給したが、革命はこれらの形式に、自らの天禀による残虐性だけを付け加えた...