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蓑谷千凰彦『推定と検定のはなし』

推定と検定のはなし(1988/04)蓑谷 千凰彦商品詳細を見る推定と検定について書かれた読みやすい読み物。シリーズとして同じ著者から数冊出ており、前に読んだものがとても良かったのでこちらも読んで見ることにした。推定と検定という統計学の考え方について、それが生まれてきた背景や、時にはピアソンとフィッシャーの対立などの人物像を含めて平易に語っている。教科書調ではないが、さりとて雰囲気だけつかめればいいと割り切っ...

長井亮『会社では教えてくれない仕事のルール』

会社では教えてくれない仕事のルール(2010/02/16)長井 亮商品詳細を見る立ち位置の微妙な仕事をしていることもあって、少しヒントを探して読んでいた。仕事をする上での心がけとか、どの会社に行っても役に立つようなスキルを付けるためのきっかけや方法について書かれている。意外性や気付きを得ることができず、自分にはあまり役には立たなかった。間違ったことが書いてあるわけではないが、問題はそうした知識をどうやって行動...

金龍静『蓮如』

蓮如 (歴史文化ライブラリー)(1997/07)金龍 静商品詳細を見る室町時代に浄土真宗を築いた蓮如についての本。浄土宗は法然・親鸞に始まるが、本願寺を中心とする組織体として浄土真宗を築き上げ、普及させたのは蓮如の功績が大きい。もともと浄土宗はただ阿弥陀仏のみを頼む/憑むものであり、社会倫理的な側面が薄い。既存の仏教諸派が浄土宗を攻撃したのはその理由もある。そうした蓮如の歩みを記した本だが、いまひとつ。組織構...

ビル・フランクス『最強のビッグデータ戦略』

最強のビッグデータ戦略(2012/12/13)ビル・フランクス商品詳細を見るビッグデータについて書かれた一般向けの本だが、邦題とは違ってあまり戦略の話はない。この本はビッグデータを典型的に用いるような先進的分析(advanced analytics)について、それがどういうものを目指しており、どういう人達がそれを行い、その人たちが活躍できるためにはどんな資源や文化が必要なのかを書いている。つまり、先進的分析を行う人々を外から眺め...

鳥居泰彦『はじめての統計学』

はじめての統計学(1994/11)鳥居 泰彦商品詳細を見る極めて初歩から丁寧に書かれた教科書で、これは実に素晴らしい。ここまで懇切丁寧に書かなければならないのか、と思うかもしれないと著者は記しているが、確かにそういう印象を持つ。概念のアイデア、数式の導入、それを使った計算過程まで実に一歩づつ事細かに書かれている。計算過程の途中まで記されている。練習問題も同様の問題を繰り返してやるようになっているし、逐一解説...

森健『ビッグデータ社会の希望と憂鬱』

ビッグデータ社会の希望と憂鬱 (河出文庫)(2012/11/03)森 健商品詳細を見る情報化社会における個人情報やセキュリティの問題、コミュニティの分断についてジャーナリステックに記したもの。タイトルにビッグデータの文字があるものの、本書は2005年刊。内容はほとんど古いままで、各章に補遺としてその後の視点を付け加えている。いまから読むと懐かしい単語が並ぶ。Pagerank、オーマイニュース、mixi、Biglobe、RFIDなど。情報化...

ASCII.technologies編集部編『ビッグデータを征す クラウドの技術 Hadoop&NoSQL』

ビッグデータを征す クラウドの技術 Hadoop&NoSQL(2011/04/22)ASCII.technologies集部商品詳細を見るHadoop、NoSQLの技術について、雑誌に掲載された論文を集めて一つの本にしたもの。基本的なアーキテクチャや発送方法がどうなっているかを知ることができる。話題を挙げればHadoopからはMapReduce、Pig、Hive、Asakusa Frameworkがある。応用として例えば生保や銀行などの基幹系バッチシステムにHadoopを導入するとき、要件定義レ...

岡嶋裕史『数式を使わないデータマイニング入門』

数式を使わないデータマイニング入門 隠れた法則を発見する (光文社新書)(2006/05/17)岡嶋 裕史商品詳細を見るデータマイニングって何だろうという疑問に新書レベルで平易に答えてくれる。なかなかよい本。なぜデータマイニングというものが重要になってきたのか、それによって分かることは何か、人々が過大な期待をしているが実際にはできないことは何か、そしてデータマイニングという考えが広まっていく上での危険性は何か。こ...

トーマス・ダベンポート、ジェーン・ハリス『分析力を武器とする企業』

分析力を武器とする企業 強さを支える新しい戦略の科学(2008/07/24)トーマス・H・ダベンポート、ジェーン・G・ハリス 他商品詳細を見る「分析力を磨き、それを競争優位にするにはどうしたらいいか」(p.37)を巡って書かれた、経営学者とコンサルタントによる本。データを分析することによって競争優位を築いているいくつかの企業を取り上げ、その例を解説。そしてデータ分析を経営に活かすためにはどのような要因が必要なのかを述べ...