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ナシーム・タレブ『ブラック・スワン[上]』

ブラック・スワン[上]―不確実性とリスクの本質(2009/06/19)ナシーム・ニコラス・タレブ商品詳細を見るブラック・スワン、通常の確率の考えからは漏れてしまうような事象についてのエッセイ。ブラック・スワンは次の三つによって特徴付けられている(p.4)。(1)その事象が起きるより前には予測不可能であること。(2)起こってしまった際には影響が重大であること。(3)その事象がなぜ起こったのか、事後に説明可能であること(その説明...

井上達夫『世界正義論』

世界正義論 (筑摩選書)(2012/11/13)井上 達夫商品詳細を見る世界正義(Global Justice)について、その理論的な可能性を探ったもの。世界正義は国家内を始めとする、単一の社会の中における正義とは別の難しさがある。例えば国家内であればある程度の文化的共通基盤があるし、法制度を始めとする強制力もある。世界正義においては、大きく異なった複数の文化があり、また(現状では)強制機関もない。著者はそうした困難な議論状況の...

大貫隆『グノーシスの神話』

グノーシスの神話(1999/01/27)大貫 隆商品詳細を見るグノーシス主義について書かれた本。グノーシス主義は2世紀前後にメソポタミアを中心として存在した宗教思想。善悪原理が根源的に存在するとする東方グノーシス主義と、善の原理を中心に語る西方グノーシス主義に分かれている。このグノーシス主義の研究は1950年台にナグ・ハマディ文書の研究が進むにつれて大きく進展した。本書は概説の文章とともに、実際の文献を訳すことによ...

エリヤフ・ゴールドラット『チェンジ・ザ・ルール!』

チェンジ・ザ・ルール!(2002/10/11)エリヤフ・ゴールドラット商品詳細を見るTheory of Constraints(TOC)の観点からITシステム、特にERPを眺めたもの。ちょうどERPの導入が流行したトレンドを受けて書かれたものだろうか。システム屋はERPを入れることによる運用上のメリットを語りたがる。いわく、情報がリアルタイムに見られるようになる、意志決定のスピードが早まる、全社的に統一されたデータから多様な分析ができる、など。...

森茂暁『闇の歴史、後南朝』

闇の歴史、後南朝 後醍醐流の抵抗と終焉 (角川ソフィア文庫)(2013/06/21)森 茂暁商品詳細を見る後南朝について書かれた文庫。後南朝とは明徳の和約による南北朝合一(1392)のあとの南朝を指している。北朝を担いだ足利氏の対抗勢力の権威付けとして、またそれ自身も抵抗勢力であった南朝だが、南北朝合一によっていきなりその旗を下ろしたわけがない。南北朝合一の後も、後南朝の人々の中には依然として室町幕府に抵抗するものもあ...
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