Entries

森茂暁『太平記の群像』

太平記の群像 南北朝を駆け抜けた人々 (角川ソフィア文庫)(2013/12/25)森 茂暁商品詳細を見る『太平記』を読むためのガイドとして、『太平記』に登場する人々について語ったもの。登場するのは後醍醐天皇やその側室、後胤はもちろんのこと、その三木一草をはじめとする武士たち、足利一門など。上記以外の公家と北条一門、九州勢力や陸奥勢力はあまり紹介されていない。これらの人々について、『太平記』に記述されている様子がま...

網野善彦『増補 無縁・公界・楽』

無縁・公界・楽―日本中世の自由と平和 (平凡社選書)(1987/05)網野 善彦商品詳細を見る組織の形態、活動の実情からみて、非人もまた、検非違使庁に統括されつつ、清水寺・興福寺・東寺などの寺社に結びつき、「清目」・葬送などを「職掌」「芸能」とする「職人」であった。「向飛礫」の党も、おそらく祇園社とつながりをもつ、神人の一つの顔ではないか、と私は考えている。そして、このような人々を含み、定着せずに遍歴・漂泊し、...

中谷秀樹『オープンスカイ時代の航空と情報システム』

オープンスカイ時代の航空と情報システム(2013/03)中谷 秀樹商品詳細を見る近年の航空業界の状況と、航空の情報システムについて。どうやら読者層としては航空業界を相手にする旅行代理店ではないかと思う。航空業界における情報システムを知ろうとしてIT業界の人間が読むと、どうももどかしい思いがする。とても多くのことが書かれているのだが、その分焦点がぼやけてしまっている。本自体が観光とはなにかという話題から始まり、...

網野善彦『異形の王権』

異形の王権 (イメージ・リーディング叢書)(1986/08)網野 善彦商品詳細を見る中世の異類異形の者たちについて書かれた本。おおよそ鎌倉時代から室町時代にかけて、様々な絵巻物に書かれた普通でない服装をした人々、他とは違う形の人々、変わった物を持っている人々、つまり「異形」の人々のことを扱っている。前半は絵巻物からの抜粋が多くて、具体的に絵を見ながら話が進むのでなかなか楽しい。こうした異形の人たちとして扱われ...

井上達夫『法という企て』

法という企て(2003/09)井上 達夫商品詳細を見る法哲学についての専門的な論文集。個々の法哲学者の見解に対する細かい議論も多く、概要でも理解するのはなかなか難しい。本書はだいたい三部に分かれ、最初に著者の見解に基づく法哲学が展開される。次いで、ケルゼンとドゥオーキンを取り上げて、その論争的な部分を読解。最後に、様々な法的トピック(加害者と被害者の和解、パターナリズム、公正競争、幸福など)について、著者の...

中村修太『Guide to Scala』

Guide to ScalaーScalaプログラミング入門(2013/03/02)中村修太商品詳細を見る耳にすることも多くなったプログラミング言語Scalaについての入門書。もともとWeb媒体での連載だったものをKDPで出版している。Scalaの一通りの文法と、その特徴について読むことができる。記述はやさしいが、Scala自体がJavaを引き継ぐ形で発展しているものなので、Javaの知識が必要とされる。Scalaの特徴としては、Javaのように変数の型宣言が特に必...

今井昭夫、岩井美佐紀『現代ベトナムを知るための60章【第2版】』

現代ベトナムを知るための60章【第2版】(エリアスタディーズ39) (エリア・スタディーズ)(2012/10/30)今井 昭夫、岩井 美佐紀 他商品詳細を見るベトナム社会主義共和国について、多くの著者が多くの視点から書いた本。それぞれ2~4ページほどの計60章にわたって、歴史、文化、経済、政治、映画、文学等々、様々なトピックが書かれている。読みたいトピックを重点的に読んでいけばよいかと思う。例えばファッションの動向(露出の多...

田丸健三郎、小林龍生『Unicode IVS/IVD入門』

Unicode IVS/IVD入門(2013/02/28)田丸健三郎、小林龍生 他商品詳細を見る複雑怪奇な日本語文字コードの世界を解説。特に、Windows 8で導入された、IVD(Ideographic Variation Database)を使った異体字選択の仕組みを扱っている。異体字は既定文字と異体字セレクターを組み合わせた、異体字シーケンス(IVS; Ideographic Variation Sequence)によって表現される。IVD/IVSについて解説した書物はほとんど存在しないので、本書はその点...

井上達夫『他者への自由』

他者への自由―公共性の哲学としてのリベラリズム (創文社現代自由学芸叢書)(1999/01)井上 達夫商品詳細を見るリベラリズムとは何かについて、著者がその立場を明らかにしたもの。特にマルクシズム、アナーキズム、共同体論との対比の上で、著者自身のリベラリズムの立場に正面から向き合っている。アナーキズムなどはあまり正面切って取り上げられることも少ない。著者は、アナーキズムからその思想的有効性をまず最大限取り出した...

袖山喜久造『「帳簿書類のデータ保存・スキャナ保存」完全ガイド』

「帳簿書類のデータ保存・スキャナ保存」完全ガイド(2013/10)袖山 喜久造、日本文書情報マネジメント協会 他商品詳細を見る電子帳簿保存法に係る国税関係帳簿書類の保存の実務について記した本で、これはとてもよい。電子帳簿保存法によって要請される法定要件について知りたければ、これ一冊で足りる。具体例やQ&Aを含めて分かりやすく記されている。参考資料として関連法令も収録されている。最初に電子計算機処理システムを一貫...