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佐藤卓己『『キング』の時代』

『キング』の時代―国民大衆雑誌の公共性(2002/09/25)佐藤 卓己商品詳細を見るだが、知識人の目から見れば愚かしいだけの「物語」を、大衆が貪り読んだことも事実である。そのような「物語」に救済を求める大衆の弱さをあげつらう気に私はなれない。同時に、大衆の渇望した「物語」を供給した作家やメディアの弱さを弾劾することにも慎重でありたい。国民国家批判をつきつめれば「一億総難民化のススメ」に行き着くが、幸福な難民は...

伊熊昭等、鈴木安而、海部雅之『PMPパーフェクトマスター』

PMPパーフェクトマスター―PMBOK第4版対応(2010/04)伊熊 昭等、鈴木 安而 他商品詳細を見るそろそろPMP試験対策でも始めようかと思って、まずは昔買っておいたものを読んだ。現行のPMBOKは第5版なので、この内容は古い。新しく第5版対応のものを買いなおす予定だ。内容としてはかなりすっきりまとまっており、少なくともPMBOKよりは読みやすい。単純なPMBOKの解説でなく、試験に出やすいポイントも拾っている。また、PMP試験はPMB...

松波謙一『運動と脳』

運動と脳―脳は体の動きを自在に操る (叢書・脳を考える)(1986/01)松波 謙一商品詳細を見る脳が身体を動かす仕組みについて。なるべく平易に書かれたようだが、専門用語が多くちょっと読みにくい。基本的なニューロンの知識から、反射を例に取った運動に関わる神経の動き、大脳皮質の構造をざっと眺める。その後は運動に関わる脳の各部位、つまり運動野、運動連合野、前頭前野、後頭連合野、小脳、大脳基底核といった部位の構造と運...

前川直也、西河誠、 細谷泰夫『わかりやすいアジャイル開発の教科書』

わかりやすいアジャイル開発の教科書(2013/03/28)前川 直也、西河 誠 他商品詳細を見る自分には分かりやすくなかった。共著とはいえ日本でアジャイルを進めてきた第一線の人たちが書いているし、書きぶりもかなり平易だ。なにより著者の熱い思いが伝わってくる。逆に熱い思いが先行してあれもこれも語ろうとし、全体のピントがぼやけて空回りしている感がある。わかりやすいアジャイル開発の教科書なら『アジャイルサムライ』か『S...

ゲオルゲ・モッセ『大衆の国民化』

大衆の国民化―ナチズムに至る政治シンボルと大衆文化 (パルマケイア叢書)(1994/02)ゲオルゲ・L. モッセ商品詳細を見るタイトルにあるように、ナチズムが盛大に用いた大衆煽動の方法を巡って書かれたもの。ナチズムはナイーブに考えられるように、狂信的な政治家たちがそれに反対する国民を恐怖政治で抑え込んだものではない。むしろそれは国民に熱狂的に支持されたのであり、(手続き上は)実に民主主義的に選ばれたものだ。著者は...

伊東明『「聞く技術」が人を動かす』

「聞く技術」が人を動かす―ビジネス・人間関係を制す最終兵器 (知恵の森文庫)(2003/05)伊東 明商品詳細を見るこれはとてもよい本。聞く技術、というより話を聞き出す技術。会話を発展させ、相手から話を聞き出すにはどうしたらよいか。またコミュニケーションに難を抱えがちな状況、初対面、愚痴、悲しい話、怒りなどに対してどのように対処したらよいか。書かれている内容は人口に膾炙しているものも多い(クローズド・クエスチョ...

ニック・ビルトン『ツイッター創業物語』

ツイッター創業物語 金と権力、友情、そして裏切り(2014/04/24)ニック・ビルトン商品詳細を見るジャックはたしかに、ステータスを人々が共有するというアイデアの源だったが、オデオがなかったら、それはアイデアのままで終わっていた。オデオを救おうとしたノアの決意が、ジャックのステータスという発想を、ハックデーでみんなに考えさせ、実行に移させた。孤独を味わっている人々を結びつけるようなサービスがあればいいという...

佐藤卓己・孫安石編『東アジアの終戦記念日』

東アジアの終戦記念日―敗北と勝利のあいだ (ちくま新書)(2007/07)佐藤 卓己、孫 安石、他商品詳細を見る戦前生まれの保坂【正康】は、正しい歴史認識の定着を「三世代か四世代あと」と見るわけだが、戦後生まれの私たちは、自分たちの責任において歴史を正しく選びとりたいと考えている。つまり、内向きな八・一五終戦記念日に固執することは、世界に対して目を閉ざし、対話を拒否する姿勢と思えてならない。(p.19)東アジアの各地...

宮崎市定『科挙』

科挙―中国の試験地獄 (中公文庫)(1984/02/10)宮崎 市定商品詳細を見る科挙、すなわち中国で隋の時代の598年から清の時代の1905年まで約1300年にわたって行われた官僚採用試験について書かれた本。名著として有名。科挙の仕組みを細部にわたるが明確に記しているほか、科挙が社会のなかでいかに重要視されていたか、科挙が中国社会に果たした役割などが書かれている。また、試験の際に受験者に現れる幽霊などの話もある。こうした幽...

手塚悟・嶋田充宏・新妻継良『日本を強くする企業コード』

日本を強くする企業コード もう一つのマイナンバー「法人番号」とは(2013/06/27)手塚 悟、嶋田 充宏 他商品詳細を見る2016年1月施行の共通番号制度に伴って導入される法人番号について。共通番号制度の施行は個人番号の方が注目されることが多いが、各法人に対して一意の番号を振って行政で使用するという法人番号の制度もある。こちらはその基本三情報(法人番号、法人名、本社所在地)が公表されるとされており、プライバシーに...
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