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大貫隆『グノーシス「妬み」の政治学』

グノーシス「妬み」の政治学(2008/07/18)大貫 隆商品詳細を見る「妬み」というキーワードでグノーシス主義を論じる意欲的な一冊。主に西方グノーシス主義(東方のマニ教ではなく、シリア・エジプト型)に重点を置きながら、その創造神話を個人の深層心理の物語として読み替える。この方法論としてタイセンの「歴史的宗教心理学」を採用している。それは「人間が自分の宗教的体験と行動に結びつける主観的な意味の内容と成立のプロ...

山口周『外資系コンサルのスライド作成術』

外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック(2012/10/19)山口 周商品詳細を見るスライドの作り方について。基本的な事項はだいたい書かれている。練習問題が6題付いていて、実際に考えて作りポイントを実体験できる。メッセージと整合するように、数量データを整理したグラフを書くことと、概念を整理したチャートを書くことが扱われている。類書ではあまり見ないポイントだと思ったのは、色や陰影によるフォーカスの...

中田宗隆『なっとくする量子化学』

なっとくする量子化学 (なっとくシリーズ)(2001/11/16)中田 宗隆商品詳細を見る量子化学の入門的解説書。本の使い方としては、量子化学の初歩の学習の副読本だろう。まったく数式を使わずに学問領域の雰囲気を伝える本ではない。これくらいの数式があったほうが理解はしやすい。この本は日常的な現象を話の枕にしたり、化学ジョークも交えていたりして面白い。量子化学は電子の軌道という考え方を中心にして、原子や分子の結合の仕...

佐藤卓己『現代メディア史』

現代メディア史 (岩波テキストブックス)(1998/09/28)佐藤 卓己商品詳細を見るメディア論の教科書。扱われている素材は書籍出版、新聞、映画、宣伝(プロパガンダ)、ラジオ、トーキー映画、テレビ。最後にインターネットがごく軽く触れられている。どれも発展の概説を述べた後、アメリカ、ドイツ、イギリス、日本の各固有の状況について解説している。巻末には邦語文献の基本文献案内があり、そこでは読むべき順番も示唆されている...

吉田伸夫『素粒子論はなぜわかりにくいのか』

素粒子論はなぜわかりにくいのか (知の扉)(2013/12/05)吉田 伸夫商品詳細を見るタイトルの答えを書いてしまえば、多くの素粒子論の通俗解説では素粒子をピンボールの球のように解説しているからだ。そうした自立した存在として素粒子を描いてしまうと、素粒子が別の素粒子に変わることや、力の担い手としての素粒子というのが理解し難くなる(p.17)。また、こうした描き方は粒子と波動の二重性を謎のままにしてしまう。それは数式を...

バリー・ベーム、リチャード・ターナー『アジャイルと規律』

アジャイルと規律 ~ソフトウエア開発を成功させる2つの鍵のバランス~(2004/08/05)バリー・ベーム、リチャード・ターナー 他商品詳細を見るシステム開発において、計画駆動型手法とアジャイル手法をどう使い分ければ良いか指針を示した本。とてもよく書けている。アジャイル手法は普及してきている。とりあえずアジャイルでやらねばならないのではないか、時代遅れではないかと考える向きもある。そんなことは無くて、計画駆動型...

佐藤卓己『テレビ的教養』

テレビ的教養 (日本の“現代”)(2008/04/25)佐藤 卓己商品詳細を見る少し異色のテレビ文化史。この本は題名にもあるように、教育や教養という観点からテレビを見ている。そしてテレビに大衆的な教養の可能性を探ろうとしている。著者によれば、日本のテレビ文化の特徴は世界的にも珍しい「教育テレビ」の存在にあるという。といってもこれはNHKの教育テレビではなくて、教育にテレビを使うという流れが日本で発展してきたことを言う...

エミール・ヴュイエルモーズ『ガブリエル・フォーレ』

ガブリエル・フォーレ―人と作品(1981/06)エミール・ヴュイエルモーズ、家里和夫 他商品詳細を見るガブリエル・フォーレ(1845-1924)の人とその音楽作品について、フォーレの弟子であった人物が記した本。師であるフォーレに対する深い愛情が随所に現れている、温かい気持ちのこもった本だ。同時に、フォーレがあまり評価されていない現状に対して残念な思いを随所に記している。例えば次のように。厳格で融通の利かぬ、単に学者ぶっ...

大石哲之『コンサル一年目が学ぶこと』

コンサル一年目が学ぶこと(2014/07/30)大石哲之商品詳細を見るこれはとても良い本。タイトルから見るとコンサル一年目が学ぶ初歩的なことが書いてあるように見える。だが内容は、一年目だけではなくそれ以降ずっと有効になるような基本的な事柄について書かれている。それは仕事の仕方や姿勢から資料作成のポイントまで渡っている。著者が懇意にしている複数のコンサル出身者にインタビューして、コンサルファームを辞めてもそれぞ...
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