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エリク・ブリニョルフソン、アンドリュー・マカフィー 『機械との競争』

機械との競争大学を出たら毎日上司にやることを指示されるような従来型の仕事に就こうとなとど考えていると、いつの間にか機械との競争に巻き込まれていることに気づくだろう。上司のことこまかな指示に忠実に従うことにかけては、機械の方がはるかに得意であることを、ゆめ忘れてはいけない。(p.127)最近話題の、機械が人間に取って代わるいう話。仕事が無くなるという話だけではなく、社会全体に与える影響を論じようとしている...

内田和成『論点思考』

論点思考解くべき問題、論点、イシューをどのように捉えるかについて。『仮説思考』では捉えた論点をいかに解決していくかという点が述べられていた。本書ではそれに先立つ、あるいは並行する論点の設定の仕方について述べられている。正直なところ、『仮説思考』に比べてインパクトは薄い。根本的なところを言うと、論点思考のポイント、すなわち論点をいかに捉えるかは経験と直観に求められる。論点を探ることをプロービング(探...

酒巻隆治、里洋平『ビジネス活用事例で学ぶ データサイエンス入門』

ビジネス活用事例で学ぶ データサイエンス入門名著。ビジネスの現場で実際にいかにデータサイエンスを使っていくか。基本的な考え方と手法がRで解説されている。クロス集計から回帰分析、クラスタリング、主成分分析、決定木、ランダムフォレストなどが扱われている。Rのコードが詳しく書かれている。それぞれをパラメータが何の意味なのかなど考えつつ読んでいくと、基礎のかなりの部分の力はつく。事例は著者たちのゲーム会社で...

フォスター・プロヴォスト、トム・フォセット『戦略的データサイエンス入門』

戦略的データサイエンス入門 ―ビジネスに活かすコンセプトとテクニックこういう本のタイトルにある「戦略的」はほぼ何も表していない。原題は"Data Science for Business"で、ビジネスへの適用を考慮に入れながら、データサイエンスの各手法を概観したもの。数式が満載というわけではない。しかしアルゴリズムの内容や、オーバーフィッティングを筆頭とする問題への対処法に踏み込んでいくため、読む上でデータサイエンスの素養は...

塩野七生『ローマ亡き後の地中海世界4』

ローマ亡き後の地中海世界4: 海賊、そして海軍 (新潮文庫)地中海を巡るスペイン、フランス、ヴェネツィアといった大国とオスマン帝国のせめぎ合いが続く。この時代は海の現場においても、スペインの海軍提督アンドレア・ドーリアや、オスマン側のドラグー(赤ひげ)、ウルグ・アリなど魅力的な人物が描かれている。相変わらずスペインにはやや冷淡な記述が続く。ヴェネツィア、ローマ教皇、スペインが連合してオスマン帝国に挑んだ...

河島英昭『ローマ散策』

ローマ散策 (岩波新書)ローマという都市について。特にその構造と歴史についてエッセイの形で書かれている。ローマで暮らした著者自身の体験や、ローマに惹かれた明治期の日本人の話も絡められている。ローマを散策するにあたって、そもそもどういう構造でできている都市なのかを知るによい。ローマは7つの丘の上に築かれている。元老院宮殿があり、ローマの心臓部とも言えるミケランジェロの設計によるカンピドッリオの丘を中心と...

塩野七生『ローマ亡き後の地中海世界3』

ローマ亡き後の地中海世界3: 海賊、そして海軍 (新潮文庫)記述はスペイン、フランス、オスマン帝国という三つの大国がせめぎ合う時代へ入っていく。それまで各都市ごとの小さな集団を中心として動いていた海賊とそれへの対抗が、より大きな領土国家の枠組で動き始める。1494年のフランス王フランソワ1世のイタリア侵攻をもって、時代は都市国家から領土国家へ主軸が移る。個々人の生産性は低くとも人口の多い方が優位に立つ。大国...

塩野七生『ローマ亡き後の地中海世界2』

ローマ亡き後の地中海世界2: 海賊、そして海軍 (新潮文庫)10世紀から15世紀くらいまでを描いている。相も変わらずイタリアを襲い続ける海賊と、それに対抗し始めるイタリア諸国を追っていく。こうもサラセンの海賊の襲撃が続くイタリアでは、ローマ時代には「海に沿う町は「地の利を得ている」とされていたのだが、中世ではそれが「不利」に変わっていたのである」(p.22f)。シチリア島を支配したイスラム勢力は、そのすぐ対岸...
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