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サイモン・シン『暗号解読』

暗号解読―ロゼッタストーンから量子暗号まで古代から現代までの暗号の歴史を描いた有名な本。技術的背景に支えられた説明の上手さ。豊富な実例とあまり知られていない事実の発掘。レベルが高い記述にもかかわらず平易に読める。暗号の歴史展開に興味がある人の必読書だろう。暗号のアルゴリズム自体は、もちろん話の展開上解説されるものの、そんなに難しい解説はしていない。単純な文字の置き換え(cipher)のような昔の暗号から始...

中村元『日本人の思惟方法』

日本人の思惟方法〈普及版〉タイトル通り、日本人の思惟方法について書かれた一冊。著者は原始仏教やインド哲学の大家。日本人の思惟方法について書かれた本はいろいろとある。この本のユニークなのは、仏教受容からその独自性を探っていること。もともとの仏教思想、中国での受容を経て日本で仏教が受容されるわけだが、その過程で変容したり、採用されなかったものもある。日本で何が変容され受容されなかったのかを探ることによ...

鈴木淳『新技術の社会誌』

日本の近代 15 新技術の社会誌科学技術を用いた製品が人々の日常に浸透してゆく様を追いながら、それが日常生活に及ぼした変化を見ていく。時代は明治維新と太平洋戦争後。これらの時代を扱うといきおい、政治史が主になってしまう。この本には政治の話は登場しない。しかしその時代時代を彩った新しい技術による製品と、それによって変わっていく生活の様は読んでいてとても面白い。扱われている製品は、明治期が洋式小銃、活版印...

宿輪純一『決済インフラ入門』

決済インフラ入門銀行と証券を主とする決済のインフラについて、各国の状況をまとめた本。日本のみならずアメリカ、ヨーロッパ、アジアの事情まで経緯を含めて簡潔に記されている。決済システムに関わる人の基本文献となるだろう。とても簡潔に書いてあるので、決済に関わる基本的な考えや用語については適宜補っていく必要はある。銀行と証券の決済の仕組みについて一通り記す他、ブロックチェーンをはじめとする「新しい通貨」や...

中島真志『SWIFTのすべて』

SWIFTのすべて金融機関(銀行や証券会社など)のITインフラで有名なSWIFTについて、歴史や構造、今後の展開を含めて網羅的に記した本。SWIFTに関する本としてはほとんどこれ一冊と言っていい。SWIFTに関わることはひとまず触れるように書かれているので、それぞれの読者の関心からすると記述が薄いような印象も受けるだろう。銀行のITインフラへの関心からは、証券取引に関する記述や一般事業会社への展開の話は関心が薄い。肝心な...
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