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岡谷貴之『深層学習』

深層学習 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)ディープラーニングのアルゴリズムについて解説した本。非常に分かりやすく、面白い。いま話題の最先端の分野だが、ここまで平易に読めるとは思わなかった。話題はニューラルネットの基礎から、確率的勾配降下法SGD、バックプロパゲーション、オートエンコーダー、CNN、RNN、ボルツマンマシンまで。実例も交えてしっかり書いてあるので、意外に読める。多層ニューラルネットが近年高...

佐藤弘夫『鎌倉仏教』

鎌倉仏教 (レグルス文庫)鎌倉仏教について書かれた素晴らしい入門書。扱われているのは、法然、親鸞、日蓮、道元である。本書の特徴は、これら仏教者の思想のみならず、なぜそれが民衆に受け入れられたのかという視点から語っていることにある。鎌倉仏教はどのような時代背景で生まれ、何を民衆にもたらしたのか。なぜならば、「祖師の思想はいかに立派なものであっても、それ自体では何の意味もない。それは、名もなき人びとに受...

矢野久美子『ハンナ・アーレント』

ハンナ・アーレント - 「戦争の世紀」を生きた政治哲学者 (中公新書)アーレントについて書かれた実に素晴らしい解説書。激動の時代を生きて考えぬいたアーレントという人物が、何を重視し、どんな活動を行ったか分かりやすく書かれている。単純にアーレントという人物の解説を超えて、現代においていかに我々が考え、時には抗していくか考えさせられる。アーレントほど強く考えぬくことはできないとしても。本書の特徴は、アーレン...

鈴木淳『維新の構想と展開』

維新の構想と展開 日本の歴史20 (講談社学術文庫)五箇条の御誓文(1868年)から大日本帝国憲法発布(1889年)に至る明治政府の政策展開を追ったもの。細かな資料をたどりながら、五箇条の御誓文で記された方針が大日本帝国憲法に向かって展開されていく様を描く。廃藩置県に代表される行政機構の改革に始まり、戸長として各地方の末端行政を担った人たちの捉え方、士族への対処、造船業や紡績業に代表される殖産興業といったトピッ...

奥村宏『会社本位主義は崩れるか』

会社本位主義は崩れるか (岩波新書)法人間の株式の持ち合いによって成り立つ法人資本主義が日本の資本主義の特徴をなしている、というのはこの著者の一貫した主張。本書では法人資本主義の原理としての会社本位主義(p.10f)を扱っている。会社本位主義とは、株主や従業員より会社そのものを重視する考え方。会社本位主義を支える制度として、終身雇用や企業系列、企業別労働組合などが論じられる。会社本位主義、政・官・財の相互関...

クリストファー・スタイナー『アルゴリズムが世界を支配する』

アルゴリズムが世界を支配する (角川EPUB選書)アルゴリズムに基づく機械的な判断が社会で広まっている。その様をいくつもの場面から描いた本。話題の中心はウォール街の投資アルゴリズムだが、音楽のヒット分析、人の心理学的分類と相性の推定、医療判断なども挙げられている。ジャーナリストが書いた本で、残念ながら表面的な印象を受ける。現場の人にインタビューなどをしているが、おそらく著者の理解が浅く、深みのない記述に...
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