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スティーヴ・ロー『データサイエンティストが創る未来』

ニューヨーク・タイムズの記者による本。データサイエンスの最近の応用について書いている。原題は"Data-ism"で、それはデータに基づく意思決定を重んじるマインドセットを意味している(p.14)。仮説を構築してからデータを見るのではなく、まずデータを見て何が言えるかを考える、「データ第一主義」とも言える。データ第一主義の精神の生みの親はテューキーだという(p.130)。本書は様々な人に取材をしている。だがいまひとつ何が...

恩藏直人、ADK R3プロジェクト『R3コミュニケーション』

ソーシャルメディアが発展普及した現在において、いかにして消費者にブランドを浸透させるか。企業はどのように消費者とコミュニケーションを行えばよいか。広告代理店アサツーディ・ケイが実践してきたものを理論的にまとめたもの。とても見通しよく書かれている。実践において使えるポイントが多い。提示したフレームワークを使って、様々な企業の実際のキャンペーンを分析していて、それぞれの記述は簡潔ながら事例も豊富だ。こ...

山本芳久『トマス・アクィナス 肯定の哲学』

トマス・アクィナスの感情論を扱ったもの。トマス・アクィナスというと、スコラ哲学の集大成、大伽藍。微に入り細に入り論じられる存在論と神学が有名。素人目にはともするとその非常に細かい区分や議論の仕方が馴染めず、ポイントを感じられないことも多い。本書では感情論という、存在論に比べればずっと身近な話題を扱う。それによってトマス・アクィナス、ひいてはスコラ哲学の展開の仕方を平易に表す。のみならず、トマス・ア...

石井淳蔵他『ゼミナール マーケティング入門 第2版』

重厚な教科書。マーケティングについて450ページほどで多くの事柄が書かれている。特徴としては、いわゆるマーケティングの本らしくない。STPや4Pといったマーケティングミックスのような話は100ページほどですぐに終わる。その後は、マーケティング施策を直接的に反映できるような組織とはどういうものかといった組織論。また、市場の競争構造の理解。そしてCRMと、狭義ではマーケティングに入ってこないような話題が多くを占めて...

荒木雅弘『イラストで学ぶ 音声認識』

音声認識のアルゴリズムに書かれた入門書。この分野への入口として最適な一冊だろう。人間がいかにして音声を生み出すかについての音声音響学から始まっている。有限状態オートマトンについての最低限の解説の後、音声音響学に基づき、音声信号から特徴抽出を行う、フーリエ変換、絶対値・メル帯域化・対数化、離散コサイン変換が解説され、最終的にケプストラム、そしてその低次部分であるMFCCが得られる。機械学習を念頭に置いて...

栗田和明、 根本利通『タンザニアを知るための60章【第2版】』

ふとタンザニアに興味を持って、まずはこの本から読んでみた。本書はタンザニアを歴史や政治、文化など多面的に描いたもの。タンザニアに縁があり、タンザニアを好きな人々が様々なテーマで多面的に描いている。それぞれは短いエッセイの集まりのような本。タンザニアについての興味は、この国がアフリカにおいてユニークな国だからだ。タンザニアは平穏のうちに独立し、内戦もなく、ムスリムとクリスチャンがほぼ半々だが大きな宗...

内田和成『スパークする思考』

斬新なアイデアを生み出すためにはどうしたらいいか。それは日頃から問題意識を持って情報を集めておくことだ。特に、頭のなかに集めておくことが重要。そうすればどこかで発想が生まれるだろう。一つのポイントは、日常生活にヒントがあるということ。著者の見るところ、日常生活は思ったよりもずっとクリエイティブである。恋愛、料理、子育てなど、日常生活でも我々は情報を入手し、どうしたらいいかを考え、行動している。それ...
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