Entries

スポンサーサイト

フォスター・プロヴォスト、トム・フォセット『戦略的データサイエンス入門』

再読。データサイエンスをビジネスに活かす、という視点から書かれたデータサイエンスの入門書。各アルゴリズムの基本的な解説や、過学習と交差検定、ROC曲線などモデルの評価の仕方についての解説はもちろん載っている。この本はそうしたデータサイエンスの中身の解説もさることながら、一貫してビジネスに活かそうとするとどういう課題があるかを述べている。根本的には、データサイエンスはエンジニアリングというより調査研究...

梅原猛『仏教の思想 <上>』

それは、今や仏教は重要な思想的意味をになっているのに、まだ仏教は、わが国の多くのひとびとに、あまりにも知られていない。仏教の思想の中には、多くの宝が隠されているのに、その宝にういて、わが国のひとびとは、まったく無知なのである。もしも、多くの仏教学者が、未発掘の宝石を見いだす真理の坑夫であるならば、その宝石を、日本の多くのひとびとに伝える宝石の展覧人が必要なのではないか。(p.18f)もともとは十二巻本で...

高橋威知郎、白石卓也、清水景絵『データサイエンティストの秘密ノート』

データ分析に関わりだした人が読むにはいい本。ソフトバンク・テクノロジーに所属する、データ分析歴3年未満のデータサイエンティストの失敗例を35個書いた本。こうした失敗事例から学ぶのはとても大切なこと。具体的な現場の事例に基づきながら、失敗例を公表しているのはなかなか貴重なものだろう。最初にデータ分析のプロセスを準備、分析、報告の3つのフェーズに大別。それぞれのフェーズにあるステップを詳しく述べている。...

斎藤康毅『ゼロから作るDeep Learning』

ベストセラーの名に恥じない、素晴らしい一冊。深層学習の基本的原理を、pythonコードを中心に解説。数学的内容も行列の積や微積分といった初歩から、実に丁寧に説明している。けれども内容はそれなりに高度なところまでフォロー。深層学習の研究の先端から、各トピックが解説されている。内容はパーセプトロンからニューラルネットワークへ。全結合ネットワークが主な対象で、後はCNNに一章が割かれている。非常に分かりやすく書...

井筒俊彦『意識と本質』

むしろ積極的に、意識を超えた意識、意識でない意識をも含めた形で、意識なるものを統合的に構造化しなおそうとする努力を経てはじめて新しい東洋哲学の一部としての意識論が基礎付けられるのであろう。またそこにこそ東洋的意識なるものを特に東洋的意識論として考察する意義がある、と私は思う。(p.101)ユダヤ、イスラム、インド、中国、日本の各思想を縦横無尽に渉猟。事物の本質とそれを認識する意識、という構図に各思想を類...

佐伯胖、松原望編『実践としての統計学』

統計学の様々な結果やTipsの背景、基礎を述べたもの。タイトルでは内容が伝わりにくい。統計学はいまや基礎的知識として、物理学・生物学から社会科学まで広く普及している。SASやRといったツールも整備されている。その結果、数理統計学として統計学自体を研究するわけではない、使う側の統計的手法は「こういうデータの時はこう分析する」といったHow-toの蓄積となっている(p.179f)。使う側は統計の専門家ではないので、必ずしも...

イマニュエル・カント『カント全集10 たんなる理性の限界内の宗教』

カントの理性哲学からする宗教の位置付け。タイトルは「端的に言って宗教は理性の限界内にしかない」ではなく「単に理性の範囲内からしか論じたにすぎない宗教論」の意味であろう。つまり全面的な宗教論ではないという遠慮がある。何に対する遠慮かというと、聖書神学を旨とする神学部。哲学者、というより大学の哲学部に属する教授が、宗教について語ることの慎重なエクスキューズが見られる(p.13-17)。哲学者が論じる限りでの宗...
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。