Entries

スポンサーサイト

高橋淳一他『データサイエンティスト養成読本 登竜門編』

このシリーズの中で一番厚い。とても多くの分野のことを扱おうとしている。データサイエンスということで思い浮かべる、統計や機械学習の話だけではない。一般的なエンジニアリングの話もある。シェル、データベース入門、クローラーといった話題がそれ。若干、まとまりを欠いているように思える。登竜門編なので、データサイエンティストになりたいならこの辺の話題を押さえるべき、というのが総覧されているのだろう。私ならむし...

シンディ・アルバレス『リーン顧客開発』

製品やサービスを作るにあたって、実際の顧客に早い段階から接触し、顧客とともに作り上げていくこと。製品開発にあたってのユーザーリサーチとは違う。顧客となりうる候補と会って、実際に顧客そのものを作っていく。だから製品開発と並ぶ、顧客開発というプロセスと呼ばれる。顧客開発には製品開発と同じだけの時間をかけるべきだ(p.2)。なぜならば、製品を作ってもそれを使う顧客がいなければ、製品開発は無駄になるから。顧客...

あんちべ『データ解析の実務プロセス入門』

再読。データ分析のプロセスについて入り口から平易に書いている良書。タッチは軽いながら、細かいポイントまでしっかり書いてあるので、初学者に勧められる。数式も少ないところも初学者にはよいところだろう。著者の仕事柄か、アンケートなどの社会調査データとWeb系のデータを中心とした記述。例えばアンケートの設計や回答の処理にとても詳しい(p.74-93)。またWeb系の話では、DAU(Daily Active Users)はCMを打てばすぐに変動し...

デイビッド・ネトルトン『データ分析プロジェクトの手引』

400ページほどある大部の本。データ分析について、ビジネスの観点やエンジニアリングの観点からの話題が扱われる。さらにWeb上のデータを中心として多くのケーススタディも扱われている。アルゴリズムについては、交差検証や決定木などの話題もそれなりにあるが、さほど重点は置かれていない印象。著者はもともとIBMの人だったこともあり、SPSSを用いた分析が念頭に置かれているようだ。大企業においてデータ分析の専任者がSPSSやS...

高嶌幸広『聞き上手になる本』

そういえばこの前読んだ本もこの著者だった。内容にはだいぶ重複があって、印象もさほど変わらない。話すのは相手が7割、自分が3割(p.32, 153)という目標に向けてどうするか。箇条書きに近いスタイルで、信条を次々と提示している。聞く力には、聞く力そのものと集中力に分かれるという(p.218-220)。いくどか強調されるのは、聴く力における忍耐。自分が分かっていることはつい先回りしたくなる。まずそういう気持ちが自分の中に生...

ジャック・ル=ゴフ『中世とは何か』

西欧中世の歴史研究家のインタビュー。ちなみに著者は「中世」という言葉を西欧以外の時代区分に使うことに疑問を呈している。インタビューワーに答えて、自分の研究史や、研究における主要主題について語っている。会話なので平易では在るが、精緻な論証などはない。話題が薄く次々と移っていくので、あまり印象は良くなかった。西欧中世への見方は、ルネサンス期に先立つものとしての暗黒の中世と、カトリックによる統一のもとに...

油井正一『ジャズの歴史物語』

古き名著。ジャズの歴史について、ダンスなどエンターテイメントとの関係、人種問題、政治や戦争の問題を絡めながらも、極めて平易に見通しよく書いている。複雑なジャズの歴史を鮮やかに描写。特にアメリカから離れた視点をもち、アメリカ内ではとても書けないであろう、人種問題との絡みなども扱えている。ニューオーリンズで始まったジャズを前期。スイングからビ・バップまでを中期。モード・ジャズからフリーへの移行を後期。...

高嶌幸広『「話す力」が身につく本』

例えば突然スピーチを頼まれても話せるようにするには。主に上下関係における円滑なコミュニケーションとは。聞き上手になって相手の本音を引き出すには。上手に話すには基本的なルールがある(p.17)として、ルールを解説。スピーチで話す内容を紙切れに書き出してみて、話す順番を考えていく紙切れ法(p.77-84)など。スピーチで間違ったり頭が真っ白になったら、そのこと自体をネタにして話してしまえば良い(p.104, 114-121)なんて...
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。