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岩根圀和『物語 スペインの歴史』

テンポの良い読みやす一冊。およそ15世紀から17世紀、スペインの黄金時代を中心に、その歴史の一コマを物語調で書いている。扱われるテーマは、スペインの歴史の有名なポイント。イスラムによるイベリア半島侵攻、キリスト教徒による国土回復運動、レパントの海戦、地中海のイスラム海賊に拿捕されて捕虜となったセルバンテス、スペイン無敵艦隊とイギリスとの海戦。最後には第二次世界大戦後のスペインとして、国民的詩人ガルシア...

グザヴィエ・バラル・イ・アルテ『サンティアゴ・デ・コンポステーラと巡礼の道』

サンティヤゴ巡礼について、多くの写真を載せて書かれたとても読みやすい一冊。巡礼者を描いた多くの彫刻や絵画、また教会建築などが写真付きで載っている。著者は中世美術史に明るい。サンティアゴにおけるヤコブ信仰の起こり、巡礼路としての成立、巡礼路の教会や修道院、そして目的地サンティアゴ・デ・コンポステーラについて扱われている。イエスの弟子ヤコブがサンティアゴに埋葬されているという伝説は古くからあった。9世...

ゴードン・リノフ、マイケル・ベリー『データマイニング手法 3訂版 予測・スコアリング編』

マーケティング系の事例を盛り込んで、データマイニングの手法を解説したもの。データ分析の一般的な流れを扱った章の後、決定木、ニューラルネット、k最近傍法、生存分析の4つの手法について、その概要と顧客分析での実例が書かれている。実例というよりは手法によった解説がメイン。もう少し事例の話が聞けるとよかった。解説の内容はあまり数式は出てこない。直感的な説明を心がけている。面白かった事例としては、追加反応モ...

レーモン・ウルセル『中世の巡礼者たち』

やや詩的な文体で、サンティアゴ・デ・コンポステーラをはじめとする中世の巡礼について記した本。中世において巡礼が果たした一般的な役割から、巡礼路の様子、『サンティヤゴ巡礼の案内』という12世紀の有名な本、そして巡礼路にある教会について書かれる。著者は中世の美術史・建築史に造詣が深い。主にフランス南部のロマネスク様式の教会建築について、細かく書かれている。とはいえ、教会一つ一つの建築様式を文字だけで追う...

大湾秀雄『日本の人事を科学する』

人事経済学や組織経済学の観点から、人事領域においてどのようなデータ活用が可能を書いた本。著者の主催する人事情報活用研究会で、各企業が実際に自社内の人事データを分析した事例が多数載っている。人事分野はHRtechとして徐々に盛り上がりつつはあるが、データ分析からは遠い世界になっている。こうした状況で、人事分野で何ができるかをかなり具体的に書いており、参考になる一冊。人事のデータ活用が遅れている理由として著...

渡部哲郎『バスクとバスク人』

スペインのバスク地方の研究で有名な著者が一般向けに記した本。ほぼバスク地域の歴史について時系列順に記している。読みやすい形態でもあるので、バスク地方の歴史についてしっかりしたことを知りたければ、最良の選択になる本だろう。バスクといえば19世紀以降のバスク民族主義が有名。しかし著者は「多様化するスペインと民族を前面に出した一元支配を固持するバスクという、今日の地域紛争の構図にフレームアップするのは短絡...
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