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マイケル・リンド『アメリカの内戦』

アメリカの内戦アメリカの内戦
(2004/06)
マイケル リンド

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この手の本はいま読むとだいぶ古く感じる。ブッシュ前大統領の政治傾向を、彼が生まれ育ったテキサスの特質から描く。原題は"Made in Texas"「テキサス育ち」。

テキサス州はもともとメキシコ領。それが1836年に独立し、テキサス共和国となる。これがついで1845年にアメリカに併合され、テキサス州となった。そのため、独立気質が強いとされる。テキサスにはもちろんヒューストンなどのハイテク都市があるものの、基本的には農業、石油産業、鉱業を中心とする第一次産業の州だ。アメリカ南部に位置し、奴隷を用いた農業プランテーションは古くまで残っていた、階級意識も残る州。

まず二人の生粋のテキサス人大統領、第36代ジョンソンと第43代ブッシュを中心に、テキサスの地政学を活写。肥沃な平野が広がる農業地域の東テキサスと、石油地域の西テキサスの違いを描く。

後半はブッシュといわゆるネオコンについて。ブッシュの政治的傾向は、ネオコンの頭脳をテキサスの白人プロテスタント原理主義者に移植した結果と見る。この視点は面白い視点だ。

本書はアメリカ国内向けの議論。アメリカ政治に詳しくないとついていけないところが多い。期待したほどには面白くなかった。翻訳も直訳調であり、あまりよくない。
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