Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://exphenomenologist.blog100.fc2.com/tb.php/161-6592d572

トラックバック

マービン・バウワー『マッキンゼー 経営の本質』

マッキンゼー 経営の本質 意思と仕組みマッキンゼー 経営の本質 意思と仕組み
(2004/03/05)
マービン・バウワー

商品詳細を見る


戦略系コンサルティングファーム。昔は老経営者が勘と度胸と経験でアドバイスするようなものだった。それを、事実を豊富に集め、理論的に戦略を構築する形の現在の姿にしたのが、マッキンゼーのバウワー。この本はバウワーがその豊富な経験に基づいて記した経営の本。いまから読むと、よく聞く話が多い。戦略やビジョンの大切さ、経営における誠実性の重視、権限委譲、単なる給与だけでない報酬の仕組み、云々。それだけこの考えが流布したということだろう。

確固たる意思を持ち、経営システムを構築することにCEOは時間をかけるべきだ。日々の業務に追われてはならない。経営システムといっても、個々人の自由を奪う機械的なシステムではない。それは6つの要素からなる。経営理念、戦略計画、行動方針・基準・手順、組織計画、事業計画・業務計画・コントールシステム、モチベーター。

職務上の権限には二種類ある、という指摘が目に止まった(p.144)。通常の事業部の部長や課長がもつライン部門の権限。もう一つは経理部、購買部、人事部、広報部などがもつ機能部門の権限。後者について考えられることは、確かにあまり無い。経理部の要求する書類が細かくて煩雑だという不満や、購買部の支払の制約が強くて必要な時に資材がそろわない、といった不満はよくある。機能部門は、権限を持つということによってスタッフ部門と区別される。スタッフ部門は助言を与えるだけで、権限はない。スタッフ部門の例として調査部が挙げられるのは分かるが、法務部も入っているのは少し理解が難しい。

1862年、南北戦争についてのリンカーンのコメントが気になる。これは行動の指針は戦略に基づく、という文脈で引用されているものだが、それだけで読むとちょっと違うことを考えさせられる。
「この困難な戦いにおける私の最も重要な目的は連邦を救うことである。奴隷制を存続させることでも崩壊させることでもない。奴隷を解放せずとも連邦を維持できるなら、私はそうするだろう。すべての奴隷を解放することでこの目的が達成されるなら、私はそうするだろう。一部の奴隷は解放し一部はそのままでも連邦が維持できるなら、私はやはりそうする。奴隷制や有色人種について私がやることは、それが連邦を救うことにつながると信じるからだ。そして私が何かをしないとしたら、それが連邦の維持にはつながらないと考えるからである」(p.62f.)
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://exphenomenologist.blog100.fc2.com/tb.php/161-6592d572

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。