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ジャック・デリダ『精神について』

精神について―ハイデッガーと問い精神について―ハイデッガーと問い
(1990/05)
港道 隆

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デリダのハイデガー読解。デリダの文章はかなり濃密で、背景知識をふんだんに要求するので、ある程度なじみのあるテーマでないとまったく分からない。だがなじみのテーマなら、極めて面白い。その濃密な理論展開についていくと爽快感を覚える。個人的にハイデガーは原典でも翻訳でも主要著作は読んだので、とても面白く読めた。ただ、トラークル読解は読んだことが無いので今ひとつピンと来なかった。

『存在と時間』において現存在の特徴付けから伝統的な「精神」の概念を外し、括弧入れしたハイデガー。その引用符はやがて解除される。とはいえ、『存在と時間』でも「精神」についてすでに肯定的に語られる(p.41)。後期ではそれは詩のなかに現れる(p.125)。そして「精神」についての扱いとともに揺れ動く、動物についての扱い(p.80)。

西洋=夕暮れの国(Abendland)について、夕暮れというのは朝に先立つ早朝(Frühe)でもある、したがって西洋=夕暮れの国は東洋=朝の国(Morgenland)に先立つというハイデガーのトラークル読解(p.150,175)には笑った。もちろんデリダはここに別の形の西欧中心主義を見ているわけだ。デリダが言うように(p.109)、ハイデガーのテキストはその重大さに感銘を受けるが、同時にコミカルで笑える。そして時にはほとんどオヤジギャグに近い語呂遊びを後生大事にする研究者はもっと笑える。
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