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チャン・キム、レネ・モボルニュ『ブルー・オーシャン戦略』

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する (Harvard business school press)
(2005/06/21)
W・チャン・キムレネ・モボルニュ

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とても有名な本。かなり面白かった。ポイントが素晴らしくまとまっているし、実例を交えた論の展開も巧妙。ゼロサムゲームの血みどろの戦いを繰り広げるレッド・オーシャンから、まだ競争相手のいないブルー・オーシャンへ。いかにしてブルー・オーシャンを見つけだし、その戦略に沿って組織変革を図るか。

iモードやQBハウスなど、日本の事例が挙げられているのも興味深い。ただ、QBハウスの事例分析で、QBハウスが付加した新たな価値として、エアー・ウォッシャー・システム(散髪後に髪を洗うのでなく、客の頭に掃除機をあてて吸い取るやり方)が挙げられている(p.103)のが納得がいかない。あれは顧客に提供した新しい価値だろうか?あれがあるからQBハウスに行くという顧客行動があるのだろうか。個人的には単に時間短縮と経費削減の手段でしかないと思うのだが。むしろ、信号機システムの方が新たな価値と呼べる気がする。

また、iTunesが旧Napstar等の違法ダウンロードに対して付加した価値として、AACは音質が非常に良く「MP3方式ではけっしてこれに太刀打ちできない」(p.110)とあるのはビットレートのことを考慮に入れていない。疑問を抱く記述だ。

新たなプロダクトについては市場をセグメント化して、特定のセグメントにポジショニングせよ、というのはマーケティングの一原理。著者はむしろ、脱セグメンテーションを目指せとする(p.140)。このポイントはかなり面白かった。

ブルー・オーシャンに向けての組織変革でティッピング・ポイントや、手続き上の正義を確保する三つのE(Engagement, Explanation, clarity of Expectation;p.230)などはよくまとっている。一般の組織論としても読めるものだ。ただ、この組織変革の例として大きく引かれるニューヨーク市警については、それがブルー・オーシャン戦略の例としても出てくるのはよく分からない。実際それが果たして戦略による効果の実現だったのか(社会構造の変化による副次的効果だったのか)という点はさておき、ニューヨーク市警はそもそもレッド・オーシャンにいたのか?誰と競争していたのか?どんなゼロサムゲームだったのか?少なくとも、二つの警察組織があって優劣を競い合っていたという状況ではないのだが。
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