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長尾清一『先制型プロジェクト・マネジメント』

先制型プロジェクト・マネジメント―なぜ、あなたのプロジェクトは失敗するのか先制型プロジェクト・マネジメント―なぜ、あなたのプロジェクトは失敗するのか
(2003/08)
長尾 清一

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この本は実に素晴らしい。本当に使える、読んでいてためになるPM本だ。プロジェクトマネジメントという仕事が実際にどのような障害に出会い、その原因が何であり、どう解決する方法があるか。徹底した現場感覚に基づきながら、理論的にもしっかりしている。無味乾燥なPMBOKをなぞるのでもないし、様々なツールや概念を紹介するだけでもない。もちろんそうしたことは書いてあるが、主眼はそれをいかに使うかである。

例えばWBSについて。WBSは時系列で書くこともあるし、機能やモジュールで分解することもある。実際に使われるWBSは様々である。どれが正解かということはない。なぜそんな状況かというと、使い方が理解されていないからではなくて「答えは簡単で、それが便利だからだ」(p.44)。

またスケジュールについては目から鱗が落ちる思いをした。次の文章。
今まで経験したプロジェクトの中で、青写真通りに進捗したプロジェクトがいくつあったのか、と。ほとんどゼロに近いはずだ。詳細にスケジュールを組んだところで、結果的にそのとおりプロジェクトが進捗しないのであれば、なぜ時間を掛けてスケジュールを組むのか。その理由はいったいどこにあるのか。その答えを出すためには、発想の転換が必要だ。[...]発想の転換とは、シミュレーションをかけるための「たたき台」を作るということであり、スケジュールはその「たたき台」として存在するという認識を持つということである。(p.81)


プロジェクトのスコープは変化するという前提で管理すべきだという話(p.199)も腑に落ちた。あるいは「端的に言うと、見積りは「数字」ではなくて、水量が「数字」の衣を着ているだけである」(p.66)というセリフや、「実はEVMの有用性は、継続的に現場を見ているプロジェクト・マネジャーより、現場にたまにしか足を運ばない上位の管理者、または顧客にとってこそ大きいのである」(p.165)というセリフも気に入った。

もちろん、すぐにすべてが飲み込めて実践できるわけではないが、自分に合う本を見つけた思いだ。折に触れて立ち戻ることになろう。
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