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岩田規久男『国際金融入門』

国際金融入門 (岩波新書)国際金融入門 (岩波新書)
(1995/04/20)
岩田 規久男

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入門書としてはいいレベルなのだろうが、なかなかに難しい。一つの現象に絡んでくる要素がかなり多いので、風が吹けば桶屋が儲かるような話が多い。それでも基本的区別すらろくに知らない人間には学ぶことが多い。

例えば、国際収支の増減は国内のマネーサプライには影響を与えないこと。なぜなら、外貨の購入によって円通貨が海外に流出するのではなく、国内の外為銀行が海外に持つコルレス口座でやりとりをするだけだから(p.45f)。また意外に思ったのは、長期的に見た場合、経常収支は為替レートの影響を受けないということ。為替レートの変化により国民総生産の伸び率が変化すれば、それに合わせて労働力の調整が行われ、再び企業は競争力を獲得する。完全雇用の下では、経常収支は国民総生産と内需の差によって決まる(p.135f)。もちろん短期的には影響を受ける(Jカーブ)。

固定相場制/変動相場制と、財政政策/金融政策の有効性についてのマンデル・フレミング・モデルの話はよく書けていると感じた。変動相場制であって資本の国際移動が自由な場合、公共投資などの財政政策の効果は薄れる。それは、財政政策による国民総生産の増大が国内への国際資本の流入を呼び、為替レートが上がって競争力が失われるからだ。こうした状況では、財政政策より金融政策の有効性が大きい。逆に、固定相場で国際資本移動が制約されていると、財政政策は効果があるが、金融政策は固定相場を守るために経常収支から独立に運営することはできない(p.146-154)。財政政策がだんだんと有効性を失っているのは当たり前だということだろう。
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