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松本裕治他『言語の科学入門』

言語の科学入門 (言語の科学 1)言語の科学入門 (言語の科学 1)
(2004/04/06)
松本 裕治、今井 邦彦 他

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言語学の解説シリーズより、入門の巻。構文論、意味論、語用論といった言語学のサブカテゴリについての基本的な解説、比較言語学・構造言語学・生成文法とたどってきた近代言語学の歴史的展開、言語学の科学的性格などについて。言語への計算機科学的アプローチについて一章が設けられているが、ここはちょっと浮いているように思えた。

現代言語学への入門部分であり、よく知らない人間には御説拝聴といったところ。さして大きな論点を見出したわけではない。一番面白かったのは比較言語学・構造言語学・生成文法の歴史的展開で、それぞれどんな難点があり、どう解決しようとして展開してきたかが多少細かく述べられている。生成文法自体の展開にはあまり触れられていないが、それは独立した巻があるのでそちらを参照するということだろう。

やはり現代言語学は生成文法のインパクトが大きく、解説もどちらかというと構文論に傾斜している。とはいえ、その評価は中立的で好ましい。
[...]生成文法は、たしかに、今日の「科学」としての言語学のあり方に対して一つのモデルを示したといえる。しかし、生成文法の成立をもって、「近代科学」に匹敵する「近代言語科学」が成立したと言うのは早計である。近代言語科学は生成文法を乗り越えてさらに先へと進む必要があるし、今までの半世紀にも満たない短い歴史から早急な結論を出すのは危険である[...](p.154f)
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