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アイザック・アシモフ『化学の歴史』

化学の歴史 (ちくま学芸文庫)化学の歴史 (ちくま学芸文庫)
(2010/03/12)
アイザック・アシモフ

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かのアシモフが書いた化学史。きれいにまとまっているが、あまりドラマチックなところはない。人名と事項が次々と出てくる。短い本だし、様々なトピックを詰め込んだ感じだ。類書にしてはかなりよく書けていることは間違いないが、今ひとつ面白みはない。

自分の興味としては生気論との関わりでのウェーラーの微妙な評価が気を引いた。1828年にウェーラーはシアン酸アンモニウムから尿素を作り出した。当時、アンモニウムは無機物であり、尿素は有機物。したがってこの業績は無機物と有機物の間を架橋するものだ。無機物から有機物を作り出したということは、有機物は生命にだけある特別な作用(生命力)のゆえに無機物を区別される、という生気論への一撃となった(p.120ff)。ただしアシモフはウェーラーの業績の過大評価にも過小評価にも目配せし、かなり微妙な記述を保っている。

その他、染料(p.208)、爆薬(p.223)、写真(p.199)、マッチ(p.233)など実用品への目配せがあるのも面白いところ。しかし「化学の歴史の本流」(p.245)は純粋化学にあるとされる。最後の方は化学というよりも、放射性同位元素から素粒子物理学の話になり、核爆弾の話で終わる。アシモフらしいというか。
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