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山根節『ビジネス・アカウンティング』

ビジネス・アカウンティング―MBAの会計管理ビジネス・アカウンティング―MBAの会計管理
(2001/04)
山根 節

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とてもいい本だ。企業会計についての本だが経理をやる人のための本ではない。経営の視点から会計を読み解こうとする入門書で、このアプローチはとても面白い。財務諸表の各勘定科目の意味が分かった所で、その財務諸表の推移から経営の状態が読み取れるわけではない。そのためには、その変化を引き起こしているものが何かについての認識が必要だ(p.10f)。例えば、現預金が多いのに売上債権が多い企業の状態についてなど(p.49f)。会社がどういう状態になると、たいがい経営者はどういう手段を取るか(買掛金を増やしてもらったり、手形交換をして資金を融通したり、等々)についての知識が、何よりも財務諸表の理解を支える。一言で言うと
財務諸表を通して見ているのは、実は数字の裏側に広がる人間行動の理解なのである。(p.69)


というわけで、融資先が倒産したことの分析やベンチャー企業に投資すべきかの判断、その後一流企業に成長した企業の判断を分けた時期の財務諸表の分析についての章などはまるで謎解きをしているかのようで面白いし、鮮やかな書きぶりだ。ただ後半はちょっと息切れ気味で、連結会計についての話は細かすぎると感じた。最後の方の管理会計を扱った章は、以上の筋からは少し離れている。むしろ企業戦略において数字が独り歩きすることの危険を語っていて(p.190f)、これ自体かなり考えさせられる話だった。

MBAコースのクラスのようにケーススタディを基本とするやり方で、読んでいて適宜考えさせられる箇所も多くよい本だ。この著者の他の本も読んでみよう、

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