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ヴラディミール・ジャンケレヴィッチ『ドビュッシー』

ドビュッシー―生と死の音楽ドビュッシー―生と死の音楽
(1999/09)
ヴラディミール ジャンケレヴィッチ

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[...]甘やかな春の宵が、静寂の中でささやき、開け放たれた窓から木々の花の香とともに忍び込んでくる。それこそドビュッシーの音楽の本領が発揮されるときだ。結局それは、生と死の連帯、われわれが運命づけられている非在、存在のワクワクするような豊穣さをわれわれに告げているのである。その音楽は、神秘と詩の言葉によって、この世で何よりも大切なのは、世界そのものとその遍在性であると教えている。(p.194f)

ジャンケレヴィッチのドビュッシー論。この哲学者が音楽論を多くものしていて、まして自分でピアノをかなりの程度弾く人物だとは初めて知った。ドビュッシーに関する本の背表紙を眺めていたら、その昔、ベルクソン論を読んだ懐かしい名前が出てきたので読んでみた。

この人の著作はとても詩的(形而上学的と評する人もいるが)で広範囲の知識が出てくる。知識として自分も持っているところを読んでも、詩的な部分についていけないことが多い。ある程度著者と同じような感覚を持っていないと、その言葉を理解する(むしろ共感する)のは難しい。

ということで分かるところは少なかったが、着眼点に共感するところもあった。主音に終止するわけでもない降下音列への着目(p.52)、場所を移動せず同じ場所に回帰する運動(「喜びの島」など多数)の述べ方(p.64ff)、主観性を排除した物自体を描写しているという捉え方(p.120ff)、きらきらした高音域の特徴付けと音楽における遠景・空間配置(「花火」での遠くからのラ・マルセイエーズ)への着目(p.103-114, 155f)など。

評論よりはとりあえず手始めに伝記でも読んだほうがよさそうだ。かなりの知識を踏まえ感性を持たないと、この本の理解は難しい。
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