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稲盛和夫『稲盛和夫の実学』

稲盛和夫の実学―経営と会計稲盛和夫の実学―経営と会計
(2000/11/07)
稲盛 和夫

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われわれを取り巻く世界は、一見複雑に見えるが、本来原理原則にもとづいた「シンプル」なものが投影されて複雑に映し出されているものでしかない。(p.40)

これはさすが名著。とても面白い。会計について、ときには初心者的とも言われかねないような原理原則に基づいて運営すること。キャッシュベースで考えること、モノ・金の動きと伝票をあくまでも一対一対応させること、固定費を削減すること。どれも原理的には単純だが、その単純な原理を貫くのは考えがかなり一貫していなければ難しい。一対一対応などは売掛・買掛やバルク販売などが多用される実際を考えるとなおのこと。

ダブルチェックの原則は、人を疑うことではなくて、人に罪を作らせないことだという考えは著者らしいもので感銘を受けた。確かに、そう考えなければならない。
人の心は大変大きな力も持っているが、ふとしたはずみで過ちを犯してしまうというような弱い面も持っている。人の心をベースにして経営していくなら、この人の心が持つ弱さから社員を守るという思いも必要である。これがダブルチェックシステムを始めた動機である。だから、これは人間不信や性悪説のようなものを背景としたものでは決してなく、そこに流れているものは、むしろ人間に対する愛情であり、人に間違いを起こさせてはならないという信念である。(p.104)
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