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加藤忠史編『精神の脳科学』

精神の脳科学 (シリーズ脳科学 6)精神の脳科学 (シリーズ脳科学 6)
(2008/03/14)
加藤忠史

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精神の脳科学。意気込みは買うが、内容は精神疾患の脳科学。内容は以下の通り。前頭葉と人格性。トゥレット障害(チック)。快楽のメカニズム。統合失調症。うつ病。双極性障害(躁鬱病)。PTSD。ナルコレプシー。これらをテーマとして、その症状をもたらす脳神経の機序などについて語られる。

どの脳神経系が関わっているのか、またどの遺伝子が関わっているのか。そしてその脳神経細胞がどのようなメカニズムで症状をもたらすのか。内容は、仮定を含むものが多い。まだまだ様々なことが分かっていないのだな。

個人的には、まず脳の快楽機構が面白かった。覚醒剤や麻薬はどのように脳に作用するのか。ドーパミンのA10神経と、オピオイドという二つの作用システム。また、統合失調症とドーパミン受容体、グルタミン酸受容体の関係も面白かった。この辺りはよく書けている。また、双極性障害にミトコンドリアの機能障害が関わっているかも、という話は意外でもあり興味を引かれた。

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