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ロバート・アルベルティ、マイケル・エモンズ『自己主張トレーニング』

自己主張トレーニング自己主張トレーニング
(2009/12)
ロバート・E. アルベルティ、マイケル・L. エモンズ 他

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受身的passiveでも攻撃的aggressiveでもなく、はたまた作為的deceptiveに人を動かすのでもなく。適切な自己主張を行うassertiveとは、どのようなことか。どうしたらassertiveに振舞えるようになるか。このことを巡って書かれた一冊。それなりに分量があって、概念的な説明からassertiveになるためのステップ(といっても自己反省せよというのが主)、様々な場面におけるassertiveな行動の例などが載っている。理論的でもあるし実践的でもあるような記述。

原題の"Your Perfect Right"が示す通り、assertivenessは各人の固有の、奪うことのできない権利なのだという考えが全体の底流となっている。誰もが自分の考えを持ち、それを表現する権利を持つ。この意味でassertivenessの基礎となっているのは平等の概念である(p.29)。assertiveであることは人が生まれながらにして持つ、3つの権利に基づいている(p.44)。その三つの権利とは、(1)存在する権利、(2)自分を表現する権利、(3)以上の権利を行使するときに無力感や罪悪感なしに満足する権利である。こうした人権思想に基づく考えはちょっと取っ付きにくいか、あるいは大仰なものと感じる面もある。だが、assertiveであることは当然であり自然なのだという考えは、そうした行動を取ってよいのだという思いを支える。

assertivenessは単なる適切な言語行動に過ぎないものではない。「私」を主語にした自分の思いを伝える正直で率直なコミュニケーションであり、これには非言語的要素の関与も大きいことが指摘されている(p.90f)。また、予想されるように常にassertiveであることが良しとされるわけではない。assertiveでない方がよい場合、assertiveであることが有効でない場合もある(p.298-313)。

著者が記すように、assertiveであることへの障害は技法不足と不安だ(p.25)。このうち技法についてはそれなりに示唆に富むものが多く記されている。だが後者の不安を克服する方法については、方法の列挙にとどまっている(p.149-161)。実際、こうした不安の克服こそが一番難しく、この点で本書は重要な点を書いているように感じた。この辺りは各人固有の気質に応じるべきものもあって、個別のカウンセリングの話題になるだろう。

assertiveであることの重要性は分かるのだが、まさにアメリカ的と感じるものだ。日本的なコミュニケーションにおいては、必ずしも当てはまるとは思えない。自己主張のパターンとしても、文化に特異的なものが求めるだろう。assertivenessについて習熟して日本の環境向きに書いている著者もいるので、そちらの本を参照してみよう。
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