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山口周『外資系コンサルのスライド作成術』

外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック外資系コンサルのスライド作成術―図解表現23のテクニック
(2012/10/19)
山口 周

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スライドの作り方について。基本的な事項はだいたい書かれている。練習問題が6題付いていて、実際に考えて作りポイントを実体験できる。

メッセージと整合するように、数量データを整理したグラフを書くことと、概念を整理したチャートを書くことが扱われている。類書ではあまり見ないポイントだと思ったのは、色や陰影によるフォーカスの付け方(p.58-61)、円グラフは細かい違いが分からないので25%, 50%, 75%といったキリがいいところに収まらない限り原則として使わないこと(p.76-78)、無用な情報を省いてスライドのS/Nを徹底して上げること。

事実を記すのでなく、勇気を持ってポジションをとり主張するスライドを作ることというポイント(p.19-21)は案外に難しい。また、MECEやロジックツリーなど構造化の技術は反省のやり方であって、発想のやり方ではない(p.23)という論点もそういえばそうだと感じた。スライドのメッセージでは、聞き手の思いに対して必要なメッセージ量が変わるという点を、それが聞き手にとって意外な論点か(Surprising/Non-Surprising)、聞き手が正しいと思っている論点かどうか(Right/Wrong)で分類する論点が興味深い(p.130-134)。ただし、Right/Wrongという概念対の選び方にはどうも違和感がある。これは結論が正しいか間違っているかという真理概念ではなくて、相手の意に沿っているかどうかという認知概念であろう。つまり信念に対して整合的であるかどうかだ。英語でどう言うのかは分からない。

何となく著者の論じ方に馴染みを感じると思いきや、この著者は哲学・美学の出身のようだ。情報や意味は差異構造の上に生まれるとしてベイトソンとソシュールが出てくる(p.125)のは意外だった。自分なら情報の過剰としてのノイズというドゥルーズの考え方を引きたい。本書は他にも、単なる実践的なベストプラクティスだけでなく、時おり心理学などの学問的根拠も引用されている。また、こんなコメントもある。
グラフに関してはビジネス文書の平均点は科学論文のそれに遥かに及んでいません。お手本を探すのであれば、中途半端なビジネス書を読むよりもアカデミックな論文や書籍に接したほうが効果は大きいでしょう。(p.74)
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