Entries

渡辺健介『世界一やさしい問題解決の授業』

世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく世界一やさしい問題解決の授業―自分で考え、行動する力が身につく
(2007/06/29)
渡辺 健介

商品詳細を見る

問題解決について子供向けに語った本。内容は問題解決というやり方の重要性と、主にロジックツリーでの分解の仕方。評価項目でマトリクスを作って加重評価するなどの解決策の絞り込み方。それらをこの上なく平易に書いている。子供向けの本とはいえ、問題解決とは何でなぜ重要なのかを初めて知りたい人には誰にでも勧められる一冊。

具体的な目標や行動案を持ち、前向きにすぐ行動する「問題解決キッズ」は、すぐに諦めて他人のせいにする「どうせどうせ子ちゃん」、問題を分析するがリスクを取って行動しない「評論家くん」、行動力はあるが考える重要性を知らない「気合いでゴーくん」と対比されている(p.10-16)。この対比は良く出来ていて、ここを飲み込めるかどうかが問題解決の重要性を理解する鍵になるだろう。後は、バンドのコンサートに観客を集めるにはどうしたらいいか、お小遣いを貯めてパソコンを買うにはどうしたらいいか、という場面でロジックツリーを使って問題解決の実際が語られる。

著者も書いているが、「目的を達成できるかどうかは「よいプランを立てる」×「しっかり実行する」という掛け算で決まって」くる(p.103)。この本はプラニングに特化していて、実行についてはほぼ何も語っていないところがやや物足りなさを感じる点か。この本だけだとそれこそ「評論家くん」を生み出すおそれがある。とはいえ、「問題解決キッズ」に向けた第一歩を提供する本としてはとても素晴らしい。
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://exphenomenologist.blog100.fc2.com/tb.php/665-83707a94

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する