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アルヴィン・トフラー『第三の波』

第三の波 (中公文庫 M 178-3)第三の波 (中公文庫 M 178-3)
(1982/01)
アルビン・トフラー

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その昔大ヒットした有名な本。狩猟生活から農業中心の定住生活への移行を第1の波、産業革命を第2の波と捉える。そして現在は第3の波が押し寄せていると解く。世界中の様々な思考、制度、国家の流れ・対立を、古き第2の波と新しき第3の波の衝突として理解していく。話は多岐に渡るが読みやすく、理解しやすい。図式が明快で単純。もう少し複雑な流れもあると思うが。

多様化していく第3の波の社会。特徴的なキーワードは生産者=消費者pro-sumerだろう。情報機器を始めとする様々な技術的発展により、消費者が自分のために自分でやってしまうことが増える。市場を通して誰かが生産したものを買うのではなく、自己生産・自己消費する。この概念には興味を持った。

未来を語る本としてはだいぶ古い。しかし20年後の今から見ても、そうそう間違っているとは思えない。なにせ、当時はインターネットもない。中国をはじめとする新興国の勃興もない。いまほどグリーン革命なんて言われていなかった。世界の多極化。原理主義化した宗教の対立。この本が見ていた未来の妥当性には驚かされた。
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