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藤沢道郎『物語 イタリアの歴史〈2〉』

物語 イタリアの歴史〈2〉皇帝ハドリアヌスから画家カラヴァッジョまで (中公新書)物語 イタリアの歴史〈2〉皇帝ハドリアヌスから画家カラヴァッジョまで (中公新書)
(2004/11)
藤沢 道郎

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人物伝を中心にイタリア史を語る本の第二巻。本書ではローマ皇帝ハドリアヌス(76-138)、教皇グレゴリウス(540?-604)、マローツィア夫人(890-932/937)、異端者アルナルド(?-1155)、教皇ボニファティウス8世(c.1235年-1303)、ロレンツォ・デ・メディチ(1449-1492)、航海者コロンボ(c.1451-1506)、画家カラヴァッジョ(1571-1610)が扱われる。

取り上げる人物がこちらはなかなか渋い。面白さで言えば前巻の方に軍配は上がる。それぞれの人物がイタリア史のその時代の特徴をなし、また転換点となっている。ハドリアヌス帝はローマを人治から法治に転換させた(p.14f)。教皇グレゴリウスによるキリスト教的清廉性、その精神性の整備は、最後まで残っていたローマ古代文化の消滅を意味する(p.44f)。教皇庁を舞台にしたマローツィア夫人の権力欲丸出しの跋扈は、カトリック教会が世俗権力も担ったとき、すでに予定されていた腐敗と抗争が、骨肉の争いとなって具現化したことだ(p.67)。

他にはコロンボ(コロンブス)を取り上げるのに、彼がアメリカ大陸の到達の航海に出るにあたっての資金繰りに焦点を当てているのが面白い。これは一見、どちらかというとスペインの話に見えるのだが、コロンボのジェノバ出自、資金の最終的な出元(ジェノバの銀行やフィレンツェの商人)、航海の根拠となる天文学的知識(トスカネッリ)からして、イタリアがほぼ主役とも言えることを示しているのだろう。
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