Entries

荒井曜『分子の音』

分子の音 身体のなかのシンフォニー
とても不思議な本。分子の構造や機能を計算科学的に研究している中村振一郎氏と、音響の専門家の井出祐昭氏による仕事の記録。やっていることは分子運動の動力学的データから個々の分子の違いが明確になるパラメーターを選び、その値を人間の可聴域の周波数に割り振る。すると特定の分子の特徴をよく表す「音楽」が得られることになる。

付属のCDにはこの結果に基づき、音楽家が演奏したものが収録されている。それは、血液型A/AB/B/Oの赤血球、アポトーシスに関わるタンパク質(Ras/Raf)、アラニン、アスパラギン酸、ビタミンB1、セロトニン、アドレナリン、アンプラーグ、グルコース、オキシトシン、アラニンの計14分子の音楽だ。

分子の3次元的運動データを可聴域の周波数データに変換するには、詳細は書かれていないがかなり恣意が入っているように見える。正直、どう評価していいのか分からない。オキシトシンの音楽を演奏していたら鳥が集まって歌い出したとか書いてある。
スポンサーサイト
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://exphenomenologist.blog100.fc2.com/tb.php/754-ef667754

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する