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栗田和明、 根本利通『タンザニアを知るための60章【第2版】』


ふとタンザニアに興味を持って、まずはこの本から読んでみた。本書はタンザニアを歴史や政治、文化など多面的に描いたもの。タンザニアに縁があり、タンザニアを好きな人々が様々なテーマで多面的に描いている。それぞれは短いエッセイの集まりのような本。

タンザニアについての興味は、この国がアフリカにおいてユニークな国だからだ。タンザニアは平穏のうちに独立し、内戦もなく、ムスリムとクリスチャンがほぼ半々だが大きな宗教対立もない(p.66f)。国の独立と初期の発展を導いた国父ニエレレ。その記憶は薄れつつあるが、いまだに人々はニエレレの思想の下にまとまっている。ニエレレの神格化でもなく、民族でもなく、宗教でもないまとまり方。ニエレレは初等教育に力を入れていたため、タンザニアの初等教育の受講率はとても高い。ただし中等以上の教育はさほど重視されておらず、私立教育費が異常な高い(p.135-138)。

音楽や絵画、服飾について知ることができるのはこのシリーズの強み。実際の人々の生活を知ることができる。例えば、コンゴ音楽のリンガラと、ラップやヒップホップなどが組み込まれたスワヒリ語の音楽のボンゴフレーバーなどが都会の流行り音楽(p.216)。ファッションではカンガという布が面白い。布を体にまとって様々に使いこなすのは中東やアフリカによく見られる。このカンガの特徴は、ジナというスワヒリ語の言葉が書かれていることだ(p.173)。料理では、コメが目を引いた。タンザニアはアフリカでもっとも稲作が盛んな国の一つ。食べ方は炊飯が主。しかも日本人と同じように、ふっくらしたご飯を好むらしい。その一方でほとんどはインディカ米らしい(p.88-92)。

タンザニアの大部分を占める農村生活は、ニャキュウサという地域の生活が主に取り上げられている。家族体制、都市への移動、祭祀や宗教などその生活を詳しく描いている。ニャキュウサにおける一夫多妻制の理由が目を引く。これは男尊女卑の考えではない。まず農作業は男性の力仕事を多く必要とするため、寡婦は農業によって生活することができなくなってしまう。そこで亡夫の兄弟が引き取ることがある。また、夫婦はお互いを独占するものだという結婚観を持っていないという理由もある(p.223f)。
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