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アニス・ウッザマン『スターアップ・バイブル』


シリコンバレーのベンチャーキャピタルが教える、スタートアップのやり方。必要なポイント、嵌りそうなポイントが簡潔にまとまっている。とても実務的であるし、投資側・エグジット側の視点も書かれているので、非常に参考になる一冊。バイブルと謳っているのはあながち間違いではない。

内容はスタートアップの基本的な進め方から、チーム組成、プロダクト作成のポイント、特許の重要性、それぞれのステージに応じたマーケティング、資金調達の方法、エグジット戦略。特許の話や、資金調達、エグジット戦略はまさにVCの視点が活かされていて、類書を凌いでいる。また、シリコンバレーおよび日本の多くのスタートアップの実例も出てきて説得性を高めている。

チーム組成では、外部の人間をどのように意思決定に取り入れいるのかが参考になる。シード段階では外部の取締役を入れるのを避けるべきとする。この段階は、経営の安定性や正確性よりもスピードが求められるからだ。その代わりに、ネットワークや知見を広げるために、アドバイザーを入れることを推奨している(p.51-56)。優秀な人材の採用については初期段階は知人などに頼ることがあるものの、大学のキャリアセンターを使うという意外な案が書かれている(p.73f)。また、自身のコアでない業務を積極的にアウトソースすること。法務、人事、ウェブ開発、マーケティング、データ分析でシリコンバレーで利用されているアウトソース先がリストされている(p.78-80)。

日本とシリコンバレーが話の中心だが、グローバル展開先として中国、シンガポール、インドネシアのスタートアップ環境が書かれている(p.192-195)。インドネシアは意外だった。おそらくはGDP成長率あたりから注目されているのだろう。また、その後にシリコンバレーのスタートアップ創業者の典型的な一日が書かれているのだが、仕事が19時に終わっているのは、スタートアップといえどもそういうものなのか。

ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家からの資金調達については、まさに投資家の側から何が知りたいのか、何をどう語って欲しいのかが書いてある(p.222-228)。ステージの投資ラウンドごとに資本構成をどのように変化させるのがいいか、というアドバイスを含めてとても実践的(p.240f)。ちなみに、日本で革新的なスタートアップがなかなか出てこない大きな原因を著者は「大企業によるスタートアップの買収件数が少ないこと」(p.275)に求めている。

自分がスタートアップを始めるわけでないが、スタートアップとの付き合いが増えてきている。彼らがいまどういうステージで、何を重要視する段階なのかを踏まえていくことはとても重要。
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