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ジャック・ウェルチ、ジョン・バーン『ジャック・ウェルチ わが経営 <下>』


下巻では投資会社やハネウェルを巡る買収の困難さと挫折、政府機関との関わり、グローバル化やインターネットの普及に伴うビジネスモデルの変革、シックスシグマ、そして次の会長選びについて。

製造業をメインにしていたGEは金融に乗り出すが、多くの困難を伴う。特に、1986年に買収した投資会社キダー・ピーボディのケースは、本人も自分の慢心による失敗例として書いている。この投資会社の経営は、ボーナスに対する態度や会社への忠誠など、文化の違いが大きく苦慮する。結局は債権部門の利益の水増しが発覚し、3億5000万ドルの特別損失を出すに至る。結局は1994年に売却。売却益は出たものの、二度としたくない体験として書かれている(p.6-23)。とはいえ、金融会社GEキャピタル自体は成長の原動力となる。少しずつ探りながら進む状況。ナンバー1かナンバー2でなければ撤退するというのはウェルチの方針だが、GEキャピタルについては市場が巨大なためナンバー1ナンバー2になる必要はなかったと(p.35f)。

政府機関とのやり取りが聞けるのも面白いところだろう。アメリカ政府とはPCBの規制について、EUとはハネウェル買収を巡ってのやり取りが詳細に書かれている。どちらも、民間企業とは考え方も進め方も違う組織に苦慮している。アメリカの場合では、PCB無害説を唱えてハドソン川の浚渫に反対する。しかし、環境保護局EPAの裁定にはすぐ従う姿勢を見せる。正しいと思ったことを貫くが、規制当局が最終的に決めたルールには抵抗せず従う様が見える(p.105-120)。欧州委員会がハネウェル合併を最終的に否認するまでの過程は、紙幅を取って書かれている。検事が判事を兼ねる構造への批判が見られる(p.224-242)。

後継者選びは、自身のケースで社内政治に巻き込まれたことの反省から、できるだけ政治的に(候補者同士が足の引っ張り合いをしないように)配慮したとのこと。後継者選びは7年前から始まっている、長いプロセスだ(p.298f)。

CEOという仕事はとんでもなくすばらしい。およそ、ありとあらゆる種類の言葉が連想されものだ。[...]これほど素晴らしい仕事がほかにあるだろうか。報酬はたしかに高額だ、しかし本当の報酬はその楽しさにある。(p.243)
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