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ピーター・リンチ『ピーター・リンチの株で勝つ』


有名な指南書。インデックスファンドに投資せよとかではなく、アマチュアにはアマチュアなりの視点からの投資があると説く。一般消費者の知識からも、優良株を発見することができるという(p.107-114)。それなりに説得力はある。生活の中で出会った、大きく話題になってはいないが素晴らしい企業というのは見出すことができる。アナリストがカバーしていない株でも、アマチュアには関係ない。アマチュアにはファンドの保有者に説明する義務はないし、アナリストファンドマネージャーが情報を得る前に近所や職場で起こった出来事からチャンスをつかむことができる(p.70-74)。

とはいえ株式を買うときにはきちんと調査することが重要。特にその株が6つの分類、すなわち低成長株、優良株、急成長株、市況関連株、業績回復株、資産株のどれに属するかを把握すること(p.124)。この6分類のそれぞれで株を評価すべきポイントや、損切り・益出しのポイントは異なる。著者はそうした個別のポイントを解説する。また、投資を決めたら、なぜ投資するのか、見通しはどうなのかをストーリーにすることを推奨。会社の魅力、成長性、弱点など。実際に買う前にもう一度二分間だけ自問自答する。そしてそれを定期的に見返す。株価が上下していても、このストーリーが保たれている限りは持ち続けるべきだ(p.197-199)。

PERが年率成長率を上回る(特に2倍以上)なら投資先みたいな基準(p.228)もあるが、全般的には株式投資はセンスや感覚と謳う。株式投資は科学というより芸術であり、何でもはっきりと数量化したがるタイプの人間には向かない(p.50)、と。
私の立場から言うと5万人の専門家はたいてい正しいが、それは典型的な株の動きの最後の20%の部分に対してのみである。ウォール街はその20%の部分を研究し、騒ぎ立て、買うために並び、出口へ鋭い目を向ける。すぐに儲けて出口へどっと押し寄せようとする魂胆なのである。
 小口投資家は、この多勢の連中と争う必要などない。出口が混んでいるときにゆっくりと入り口から入り、入り口が混み合っているときには出口から出ていけばいいのである。(p.329)
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