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リンダ・グラットン『ワーク・シフト』

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉非常に良い本。これからの世界を変化させるどのような要因があるか。それによって世界はどのように変わるか。その時、我々の職業生活がどのように変わるか。必要とされるようになる仕事とは何か。そのような仕事を担っていくために必要な能力は何か。そうした能力をつけていくためにはどうしたらよいか。「未来を理解し、未来に押しつぶされない職業生活を切り開...

奥村宏『会社本位主義は崩れるか』

会社本位主義は崩れるか (岩波新書)法人間の株式の持ち合いによって成り立つ法人資本主義が日本の資本主義の特徴をなしている、というのはこの著者の一貫した主張。本書では法人資本主義の原理としての会社本位主義(p.10f)を扱っている。会社本位主義とは、株主や従業員より会社そのものを重視する考え方。会社本位主義を支える制度として、終身雇用や企業系列、企業別労働組合などが論じられる。会社本位主義、政・官・財の相互関...

クリストファー・スタイナー『アルゴリズムが世界を支配する』

アルゴリズムが世界を支配する (角川EPUB選書)アルゴリズムに基づく機械的な判断が社会で広まっている。その様をいくつもの場面から描いた本。話題の中心はウォール街の投資アルゴリズムだが、音楽のヒット分析、人の心理学的分類と相性の推定、医療判断なども挙げられている。ジャーナリストが書いた本で、残念ながら表面的な印象を受ける。現場の人にインタビューなどをしているが、おそらく著者の理解が浅く、深みのない記述に...

中山健夫『健康・医療の情報を読み解く 第2版 健康情報学への招待』

健康・医療の情報を読み解く 第2版 健康情報学への招待 (京大人気講義シリーズ)健康や医療にまつわる怪しい話に惑わされないために。EBMを典型例として、そうした情報に接する一般の人のリテラシーの必要性を説いている。具体例が多く載っているので、しっかりと理解できるだろう。こうしたリテラシーは持っていて、民間診療的な情報には警戒して初めから臨むような人には新しいものはあまりない。クロルゾインをめぐる、代理のエ...

池田純一『〈未来〉のつくり方』

〈未来〉のつくり方 シリコンバレーの航海する精神 (講談社現代新書)シリコンバレーがイノベーションを生み出し続けるその文化的、思想的背景を探った本。シリコンバレーの巨大企業やスタートアップたちが目指そうとする世界、そのビジョンはややもすると滑稽なほど壮大である。彼らは、なぜそうしたビジョンを抱き、それを本気で実現しようとしているのか。シリコンバレーを中心とするアメリカのIT業界の流れを、多くの情報ととも...

エリク・ブリニョルフソン、アンドリュー・マカフィー 『機械との競争』

機械との競争大学を出たら毎日上司にやることを指示されるような従来型の仕事に就こうとなとど考えていると、いつの間にか機械との競争に巻き込まれていることに気づくだろう。上司のことこまかな指示に忠実に従うことにかけては、機械の方がはるかに得意であることを、ゆめ忘れてはいけない。(p.127)最近話題の、機械が人間に取って代わるいう話。仕事が無くなるという話だけではなく、社会全体に与える影響を論じようとしている...

スーザン・ケイン『内向型人間の時代』

内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力(2013/05/14)スーザン・ケイン商品詳細を見る外向型の人間が特に重視されるアメリカの社会に抗して、内向型人間の意義と重要性を説く本。とても面白い。人口の3分の1から2分の1くらいはいるとされる(p.325)内向型人間に勇気を与えてくれる。また、内向型人間の活かし方を述べているだけではなくて、外向型人間と内向型人間が上手く付き合う方法であるとか、子どもが内向的であった場合に...

ダン・ガードナー『リスクにあなたは騙される』

リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理(2009/05/22)ダン・ガードナー商品詳細を見るいまひとつ。タイトルからはリスクに過剰反応する人間の心理を描いた科学的な読み物に見えるが、これはジャーナリストの書いた本。様々なリスクに対するメディアの過剰反応を、実際の統計データや事実からどのくらい離れているのかを検証しつつ書かれている。例えば環境ホルモンと総称される化学物質や発ガン性物質、いまならエボラウイル...

佐藤卓己『「災後」のメディア空間』

「災後」メディア空間 - 論壇と時評 2012-2013(2014/02/24)佐藤 卓己商品詳細を見る著者が新聞等に連載していた時評などを集めたもの。時期の区分として東日本大震災を軸にしている。著者の同様のものは『メディア社会』があるが、こちらは論壇時評を含んでいる。一つのトピックを巡って2、3ページで書かれている文章が主なので、あまり深くは論じられていない。論壇といってもいまはそうした雑誌の影響力も落ちている。冒頭に著...

佐藤卓己編『戦後世論のメディア社会学』

戦後世論のメディア社会学 (KASHIWA学術ライブラリー)(2003/07)佐藤 卓己商品詳細を見る編者を中心とした研究グループで、輿論と世論という概念対を基調としながら、戦後の様々なメディアに現れた世論を追っている。執筆陣はメディア学の研究者から知識社会学、社会心理学、教育社会学の研究者などを含んでいて、視点の多様性がある。また取り上げられているメディアも、新聞やテレビ・ラジオなど典型的なものから、女性向け雑誌、...
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